LIFESTYLE

スタイリスト・石井なお子さんのワークライフバランスとは?

2018/10/10

スタイリスト・石井なお子さんのワークライフバランスとは?

仕事と暮らしの充実は、働く女性にとって大きなテーマです。
スタイリストであり、”THINKS”という活動もスタートした石井さんは2児の母。
忙しい中でありながら、生活と仕事が密接に繋がっていると語る石井さんは、オンとオフを線引きしないそう。女性は年齢を重ねるにつれ変化するライフスタイル。バランスよく暮らしている石井さんのワークライフバランスとは一体?

私のライフワーク

石井さんと田辺さん

1.自分が感じたことや直感を大事にする。そして、できる限り行動に移す
2.選べる時はなるべく、“ 背景のあるもの”を選ぶ
3.できないことはないと思っている。工夫や努力でなんとかすれば、できるはず
4 .洋服はブランド名よりも縫製・デザイン・想いを重視
5.決めつけはしない。いつもフラットな気持ちでいるよう心がける
6 .オンオフは決めず、いつも変わらず一定
7.子育ては、手を抜き、愛をたっぷり

MY TO DO LIST
*THINKSオリジナルとして、アーティストさんとのコラボアイテムを作っていきたい。
*子どもがやりたいことを変わらずサポートしていく。
*THINKSで関わっている商品の生産地などに実際に足を運びたい。
 そして、それを子どもにも見せてあげたい。

石井さんのTO DO LIST は、THINKSにかける想いと子どものこと。
今から思い描いておくことで、未来構想が現実に変わる日も近いはず。

ONE DAY SCHEDULE

7:00 起床。弁当と朝ご飯を同時に作る。子どもを起こす。子どもが登校。それと同時に家事開始。
10:00 打ち合わせや返却の車の中でお昼を食べながらリサーチやリースへ。 打ち合わせ・展示会・リース・小道具探し
18:00 娘の学童お迎え。夜ご飯作る。夜ご飯
20:00 打ち合わせ
22:00 帰宅。寝かしつけ
22:30 ワインを飲んだり、お風呂、プレゼン資料作り
1:00 就寝

WORKー社会貢献の意識

THINKS

石井なお子さんと、「FANO」「wasara」発案プロデューサーである田辺三千代さんとの出会いは「THINKS」。スタイリストとして活躍しながら、セレクトショップを営んでいた石井さんは、5年前「セレクトショップではなく、もっと社会に役立つことに取り組みたい」という想いが強まり、お店を閉め「THINKS」という活動をスタート。

「社会貢献ということに意識を向けてもらうには、デザインの力が重要。さらにプロダクトの背景や想いも素晴らしいアイテムを探していた時〝FANO〞に出合ったんです。素敵だと思って手にとったものが、たまたま実は社会貢献にまつわるアイテムだった、というのが私の理想。かわいい! 楽しい! などのわくわくする気持ちがキッカケで、社会貢献が広がっていくといいなと思っています」
 
倉庫に保管され眠っていた広島の千羽鶴を、デザイン力によって蘇らせた「FANO」。
「いくら想いがあっても、デザインのないものはなかなか手にとってはいただけない。広く人々に伝えていくにはデザイン力は必要不可欠です」と田辺さんも話す。

同じ想いをシェアできるふたりが出会ったことで、「THINKS」と「FANO」によるポップアップなど、その活動はまた広がりをみせていく。

THINKS石井さん「THINKS」HP にて購入できるアイテムは、石井さんが一つひとつラッピング。
「ちょっとした贈り物に選んでいただけたら嬉しいです」

THINKS
スタイリスト石井なお子さんが2016年に立ち上げた、色々な方法、角度から社会貢献を考えていくプロジェクト。HPでは、デザインにもこだわった社会貢献にまつわるプロダクトも購入できます。

LIFE―自分が大切にしたいことを大切に

i石井さん横顔ウェディング、ファッションと多岐にわたり活躍する石井さんのアトリエは、
撮影用小道具や衣装がたくさん。ここで、THINKSのワークショップを行う

「オンとオフをしっかり線引はしていないんです。生活と仕事が密接に繋がっているという感じです」と話す石井さんは、その言葉通りいつも変わらず自然体。

「スタイリストとして独立してから24年。しばらくはミュージシャン、ファッションの仕事ばかりで、夢中で仕事していました。10年くらい経ったころ、ご縁がありウェディングの仕事をご依頼いただくようになり、その後出産を境に、赤ちゃん雑誌のお仕事も自然と増えていったんです。子どもがいる身には、音楽やテレビなどの仕事は時間的に難しい部分があった中、赤ちゃん雑誌などの現場には子どもがいる方も多く、働きやすい環境でとてもありがたかったです」

年齢を重ねるにつれ、ライフスタイルは変化していく。その変化に合わせて仕事内容も自然とシフトしてきた。そのおかげで変わらず長くスタイリストという仕事を楽しんで続けてこられた石井さん。

「友人が携わるドメスティックブランドと愛するヴィンテージを扱うお店を作りたく、27歳の時にオープン。スタッフ、お客様に恵まれ、楽しく続けてこられたのですが流行を追ったりセールで売り切ったり、そういったサイクルに疑問を感じるようになってきて……。THINKSを始めようと思うと同時にお店は閉めることを決めました」

〝自分が感じること、何を大切にしたいか〞に常に真摯に向き合い、想いをきちんと行動に移してきた石井さん。今まで培ってきた縁や経験を生かしながら「THINKS」にさらに精力的に取り組んでいく。

 

石井さんの大切なもの

生活するにあたり好きなものはずっと大切にしていきたい。お気に入りの物は、お直しをしてみるなど、一日のリラックスタイムを設けるのも大事な時間。もっと言えば、子どもとの時間はかけがえのない一番大切な時間かもしれない。そんな石井さんのLIFEが垣間見えるモノたちをご紹介します。

金継ぎ

「リサイクルして物を大切にするという姿勢がとても好きな「金継ぎ」。
THINKSでワークショップも開催しています」。

ウサギ息子さんへの誕生日プレゼントであるウサギに家族全員が夢中。

WELEDA夜にマッサージする時間が、ほっとひと息つけるひと時

かご「オールシーズン愛用しているかごバッグと帽子。20 年くらい私の定番スタイル」。

石井さんと娘さん5年間ギターを習っているという娘さん。
「子ども達がやりたいことは、できる限りサポートしてあげたいと思っています」

年齢を重ねていくにつれて生活と仕事のバランスは難しくなりがち。
しかし、少しだけ肩の力を抜いて子育てをしてみたり、好きな仕事の働き方を考えてみるだけで、何かを犠牲にして大切ななにかをあきらめることは減るのかもしれません。生活と仕事、子育てをバランスよく整えることで、自身の楽しみにも増えて自然と次の目標を見つけられるのではないでしょうか。

Kurashi vol.4掲載

i石井さん横顔

【PROFILE】
石井なお子

スタイリスト。1999 年、セレクトショップ「naughty」をオープン。その後ファッションブランド「Pollin」を立ち上げ、2013年にドレスブランド「Mariée Pollin」を発表。2016 年、社会貢献をファッションと絡めて発信していく新たな取り組みに力を注ぐため「THINKS」をスタート。

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