2018/06/25
焼きたてのいい香りに、こんがりとした焼き目、頬張るとアツアツの具が口に広がるホットサンド。屋外で楽しむのはもちろんですが、いつもの食卓で熱々のサンドイッチを楽しむのもおすすめです。いつものサンドイッチとはひと味違うホットサンド。チーズやハム、卵などを入れた人気の朝食メニューから、バナナやイチゴを挟んだフルーツサンド、アボカドやベーコンといったカフェ風のメニュー、トマトやツナを使ったサラダ風のメニューまで楽しむことができます。ホットサンドの簡単レシピもご紹介。毎日の朝ごはんからお弁当にまで活躍してくれるはずです。パン好きにぜひともおすすめしたいホットサンドの魅力とは……?
みなくちさんのホットサンドレシピ
ホットサンドの魅力は具材を豊富に入れられること。
メニューにバリエーションがあると、挟んで焼くという作業が楽しくなってくるはず。みなくちさんには、ボリュームのある焼き豚ホットサンドとデザート感覚で楽しめるフルーツホットサンドを教えていただきました。変化球的メニューにもチャレンジしてみましょう!
ジューシーで食べ応え抜群!
焼き豚ホットサンド
【 材料 】(1 人分)
食パン( 6 枚切り)… 2 枚
焼き豚… 2 枚
ごま油… 適量
キャベツ… 1 枚
長ねぎ…5cm
焼き豚のタレ… 適量
マスタード… 適量
【 作り方 】
1
食パンにごま油を塗り、キャベツの千切りとスライスした焼き豚、薄切りにした長ねぎをのせ、焼き豚のタレをかける。
2
マスタードを塗った食パンを重ね、ホットサンドメーカーで挟んで両面を焼く。
==========
焼き豚の作り方
【 材料 】(作りやすい分量)
豚肩ロース肉
( 5 0 0~6 0 0 g )… 2 本
長ねぎ… 1 本
ニンニク… 1 片
ショウガ… 1 片
サラダ油… 大さじ1
はちみつ… 大さじ2
ゆで卵… 4 個
サラダ油… 適宜
<A>
醤油… 1 カップ
紹興酒(または酒)… 1 カップ
水… 1 カップ
砂糖…1/2カップ
味噌… 大さじ1
赤唐辛子… 1 本
八角( 好みで)…1片
【 作り方 】
1
豚肉はタコ糸を巻いて形を整える。長ねぎは青いところも白いところもぶつ切りにする。ニンニクとショウガは包丁の腹でつぶす。
2
鍋を熱して油をなじませ、1 の野菜を炒めて香りを出し、肉を入れて転がしながら全体に焼き色をつける。
3
2 にA を加え、煮立ったら蓋をして、蓋と本体との間から蒸気が出るぐらいの弱火で約1 時間煮込む。途中30 分経過したら肉の上下を返す。
4
蓋を取り、はちみつとゆで卵を加えて強めの中火で煮汁を煮詰める。時々肉の上下を返したり、肉やゆで卵に煮汁をかける。煮汁が半分になったら出来上がり。
※ストウブやル・クルーゼなどの厚手の鍋を使用。
スイーツ感覚で楽しめる!
フルーツホットサンド
【 材料 】(好みの分量)
食パン( 6枚切り)… 2枚
クリームチーズ… 適量
イチゴ、キウイ、パイナップル… 各2 切れ
はちみつ… 適量
バター… 適量
【 作り方 】
1
食パンにクリームチーズを塗り、イチゴ、キウイ、パイナップルをのせ、はちみつをかける。
2
バターを塗った食パンを重ね、ホットサンドメーカーで挟んで両面を焼く。
意外な中身の組み合わせ
焼き鳥缶 +細ねぎ小口切り +マヨネーズ
焼き鳥の缶詰を利用して、マヨネーズとお好みで一味唐辛子をふりかけて焼けば、ボリューム満点のホットサンドに。甘辛ダレとマヨネーズの組み合わせは鉄板!
うずらの卵 + ハム +レタス + マスタード +塩、こしょう
マスタードを塗り、レタス、ハム、うずらの卵をのせて塩こしょうを。朝ごはんの定番の組み合わせをホットサンドに。「うずらだと生のままでのせることができて便利です」
オレンジマーマレード+ 板チョコ
ほろ苦いマーマレードに、トロリと溶けるチョコレートの組み合わせがたまらない。チョコレートはビターがおすすめで、普段甘いものを食べないみなくちさんもお気に入り。
ホットサンドは遊び感覚で楽しむ!
なんでも詰め込めるのが、ホットサンドの魅力。
冷蔵庫の残り物だって組み合わせ次第で美味しいサンドイッチに変身するのです。
火にかけると次第にふわりとパンが焼きあがる香りが漂い、蓋を開くとこんがりとした焼き目。中には一体何が入っているんだろうと、ワクワクとした気持ちにさせてくれるホットサンド。フードコーディネーターのみなくちさんが、ホットサンドに出会ったのは子どもの頃。
「キャンプ場で作っている人がいて、アツアツっていいなと感じたんです。私にとってホットサンドはキャンプには欠かせないメニューで、普通のサンドイッチに比べると豪快で男性的。ひとつ食べるとお腹いっぱいになれるのが魅力です」
断面を見せたい時はカットを。
プレスした線に沿って切れば具が飛び出ず食べやすい
アウトドアだけでなく、家でも気軽に作れる点もいいところ。
「作り方は挟んで焼くだけと、いたってシンプル。あっという間にできるから見ていてください」と、キッチンに立つみなくちさん。食パンを手に取り、さっとバターを塗っていく。
「パサつきを防ぐためと風味づけにスプレッドは塗った方がいいかな。具に合わせてバターやオリーブオイル、マヨネーズ、ごま油などを使います。挟む具材も、いつもハムとチーズだけじゃつまらない。ホットサンドは遊び心のあるメニューですから!」
具は食パンよりも厚いぐらい、多めにのせるのがみなくちさん流。
「ホットサンドメーカーが閉まらないかなと思っても、ギュッと押し込めば大丈夫」。
ただし具がはみ出ると焦げの原因になるので注意!
エビとアボカド、スモークサーモンとディルといったシンプルなものから、焼きそば、コロッケ、ショウガ焼きなどのおかず、フルーツやチョコレートを入れたスイーツ系まで、具材のバリエーションは多種多様。カレーやひじきの煮物、キムチなど冷蔵庫の残り物を使って作ることも多い。
「特に焼き豚を入れるのがお気に入り。肉類などを挟むおかず系ホットサンドを作る時は、パサつきやすいので野菜も一緒に入れるようにしています。スイーツ系だと、リンゴとブルーチーズ、はちみつを組み合わせても美味しいですよ。ホットサンドってどんな具でも合うから、ご飯みたいな感覚。自分好みの具材を入れて、偶然の発見を楽しんでほしいですね」
「ホットサンドメーカーがない場合は網でも」と辻和金網を使って焼くみなくちさん。
「キャンプで大量に作りたい時はアルミホイルで包んでクーラーボックスに入れておけば、
後でまとめて焼けるので便利です」
ホットサンドメーカーを使わない焼き方
挟む
パンの上に具をのせて、もう1枚のパンで挟む。ホットサンドメーカーを使わない場合、具は少なめにすること
アルミホイルで包む
アルミホイルでパンを包んでいく。厚手のタイプを使うか、ホイルを二重にすると焦げにくい
パンを押す
均等の力で上からパンをギュッと押し、平たくする。余分なホイルを折り込んで、四角い形にする
網で焼く
網にのせて中火で両面を焼く。焼き加減はお好みで。焼けると香りが漂ってきて、押して少し固くなっていれば焼けた合図
【PROFILE】
みなくちなほこ
スイーツからアウトドアまで幅広いジャンルを手がけ、身近な材料で作れるシンプルな料理に定評がある。『鉄なべごはん会』を主宰する他、料理教室『やさいのきょうしつ』を開催。『ずっと使えるおいしい道具』(ぴあ)など著書も多数
あわせて読みたい美味しいパンの記事
美味しいパンとスープがあれば、それだけで幸せ by 料理家・星谷奈々さん
パン屋さんに出かけるのはちょっとした”イベント” by料理家・セトキョウコさん
パン図鑑
やっぱりパンが好き!
外はサクっ、中はふんわりの香ばしいトースト、具材をたっぷりとはさんだボリューミーなサンドイッチ、魅惑的なパンの作り方をたっぷりとご紹介。もちろん、パンのお供には欠かせない、甘いフルーツのジャムやリエット、パンと合わせる温かいスープなども。基礎からアレンジ、お店情報まで、今よりもっとパンを楽しむコツが満載。パンのことを丸ごと詰め込んだ一冊に。
雑誌の情報はこちらから。