2018/05/16
一年365日のうち約360日の朝食がパン食という秋山さんの食卓。
まさにパンから一日がはじまるのだ。
家族で楽しむオーダーメイドのパン朝食はワクワクする。
さて、今日はどのパンにしようかな?
1 日の始まりは大好きなパン
朝ごはんは断然パン食!
「どのパンにする? ささみのサンドイッチだから全粒粉のパンでも美味しいかもね。ネオは食パンにヌテラにしよっか?」秋山家の朝ごはんはこんな会話からはじまる。
一年365日のうち約360日の朝食がパン食。まさにパンから一日がはじまる。
というか、パンがなくてははじまらない一家だ。
パンをこよなく愛する秋山さんの影響もあってか、旦那さんもふたりのお子さんも大のパン好き。
長女ルキちゃんは「バリバリした硬いものが好き!」で、長男ネオくんは「軟らかくて、しっとりしたパンが好き」なんだそう。そして秋山さんはというと「ギュッとくるみやレーズンが詰まったパン」と、なんとも好みはばらばら。
共通しているのは〝パン好き〞ということだけ。
バゲットにバターや食パンにジャムなど、その日その人の気分でつくる〝オーダーメイド〞が基本だ。
そもそも秋山さんがここまでどっぷりとパンにハマったきっかけは、光文社の『おいしいパン屋さんの本』を見て、掲載されているお店を片っぱしから制覇して食べ回ったこと。
食べ歩くうちにすっかりパンの魅力にとりつかれてしまった。
食べたパンはすべてスケッチブックに描いて記録しており、新しいパン屋さんの取材時には買いだめして、帰宅後に家族でパンの分析会を行う。
パンは仕事にも生活にも密着する、家族と同じくらい大切な人生の伴侶なのだ。
毎朝子どもたちと一緒にパン専用冷凍庫をのぞきこみながら、今日はどのパンにしようかと選ぶ時間は楽しそうだ。
「気持ちのいい朝日を浴びて大好きなパンでエネルギーチャージ。私の元気の源は朝にあるんでしょうね」
イラストを描く時は、パンを前にシャープペンシルでさっと下書きしてから、耐水性のある『ピグマ』で輪郭を描き、水彩で色付け。水彩は『ウィンザー&ニュートン』を使っている。ネオくんも絵を描くことが大好きで、いつも秋山さんの隣で描いているそう
平日の朝ごはんは、目玉焼きにソーセージかベーコン。食パンにバターやジャムなど簡単なものが多いが、休日はサンドイッチやヨーグルトが加わるなど、ちょっと豪華に
「シンプルな味の食パンやフランスパンは何にでも合い、味がしっかりしたライ麦パンやカンパーニュはビーフシチューなど濃い味付けの料理と相性がいい。組み合わせを考えて食べるといいですよ」と秋山さん
パンボードはパンや食材を切るだけでなく、お皿代わりにも使う。ここに飲み物ものせれば朝食セットのでき上がり。洗い物も少なくてすむ。ボードはA4サイズぐらいの大きさが使いやすいそう
秋山さんの愛用品
大きさによって使い分けるパン好きの必需品
スイス『ウェンガー』のブレッドナイフは何十年と使う愛用品(右2 本)。黄色とオレンジの柄のものも、いただきもののウェンガー。「ウェンガーは切りやすさが抜群。一度使うと手放せない」
2 0 年以上愛用のスプレッドは子どもたちにも好評
ヨーロッパの朝の食卓の定番、チョコスプレッド。「フランスに旅行へ行った時、フランス人の家庭にお邪魔する機会があり、ヌテラを知りました。本当においしくて、それ以来、20 年以上そばに置いています。そのままでもおいしいです」
結婚祝いにもらってから早1 5 年のおつき合い
結婚祝いにリクエストして友人からもらったケトル。「シンプルなデザインも気に入っていますが、何より軽くて使いやすい。そしてすぐにお湯がわく。磨けばキレイになるし、長年愛用できます」
≪秋山さん教えて!≫
Q:朝起きて最初にすることは?
A:ブラインドを開けます。我が家は東南向き。天気がいいと朝日がとても気持ちがいい
Q:気持ちよく目覚めるために実践していることは?
A:寝る前にヨガ教室で教わった足裏マッサージをします。翌朝、足がスッキリ身体が軽い
Q:子どものころ食べていた朝ごはんは?
A:マーガリンを塗った食パンを紅茶に浸して食べてました。これが意外とおいしかった
【PROFILE】
あきやまようこ
大学卒業後上京。テキスタイルデザインの仕事に従事した後、大好きなパンのイラストを描くようにり、イラストレーターの道へ。食材から料理まで食べ物に関するイラストを中心に女性誌、食関連誌、書籍などで活躍。著書に渡邉政子さんとの共著『パパンがパン』(筑摩書房)等がある。月に二度、パンの絵を描く教室も開催中。
http://www.yoko-akiyama.net
朝時間を毎日豊かに楽しむための”朝食”の本
気持ちのよい朝のはじまりは朝食から。丁寧にダシをとった味噌汁、バターたっぷりのふわふわオムライス、栄養満点のスムージー。
爽やかな陽射しの中、朝ごはん習慣をはじめてみませんか? ちょっと贅沢な気持ちになれて、早起きの特権ともいえる朝食は、あなたにとって元気の源? 至福の時? 朝からしっかりとご飯を食べることが、充実した一日を過ごすきっかけになるはずです。明日からいつもより早く起きて、美味しいモーニングライフを。
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