2018/04/23
苦手な朝も楽しくスタート
焼き菓子とコーヒーで美味しく手軽に目覚めのひと時を…… 。
そんな赤城さんの朝に密着します。
休日などの時間に余裕のある朝は、いつもよりちょっと豪華な朝食を優雅に楽しむ。
定番の焼き菓子に季節のジャムやフルーツ、ハーブをプラス。
大ぶりの皿に盛り付ければ、見た目も華やかなワンプレートのでき上がり。
素敵な1日が過ごせそう!
「お菓子をシェアメイトと 分かち合えるのも魅力。 みんなよく食べてくれます」
赤城さんは休日などの時間に余裕のある日以外、たいていの朝食は簡単に済ませている。慌ただしい朝は、コーヒーと焼き菓子の組み合わせが定番。焼き菓子は手の空いた時に大量に作ってビンに保存。シェアメイトと美味しく食べている
鎌倉の深い緑に包まれた山間で、赤城美知子さんは3人の友人と一軒家をシェアしている。
「一緒に暮らす上でのルールは、とくにありません。みんな職業もばらばらで生活リズムも違いますから、それがちょうどいい距離感になっているようです。お互いの生活を尊重しつつ、好きなように暮らしているので、とくに決まりごとを設ける必要はありませんね」
食事も基本的には別々。ふたつある冷蔵庫をシェアし、各自で作って食べる。
「ただし、カウンターに設けたフリースペースには自由に食べられるものを置いて、美味しいものを共有しているんです」
そこで、赤城さんは得意の焼き菓子を作り、大ビンに入れてカウンターに置いておく。
すると、みんな朝食代わりに、そのお菓子をつまんでいくという。
用意するのはスコーンやマフィン、クッキーなどの焼き菓子が多いという。
簡単に作れる上に、アレンジもしやすいのが、その理由だそう。
「それに、私自身、こうした焼き菓子が大好きなんです。
美味しいコーヒーを飲みながら、手作りのお菓子を堪能。ささやかながら、こんな時間が一日の活力になっている気がします」
朝食といえば、ごはんやパンが定番だが、コーヒーと焼き菓子、これが赤城さんの毎朝のスタイル。
何かと慌ただしい時間帯に、速やかにエネルギーチャージするのに、この組み合わせがお気に入りだという。
「焼き菓子は見た目もキュートでしょう。朝から甘くてかわいらしいお菓子を食べると、気持ちよく一日をはじめられます」
コーヒー党の赤城さんは地元・鎌倉の名店
『cafe vivement dimanche』のコーヒー豆を愛用。
「コーヒーと焼き菓子は、朝のささやかな楽しみです」
赤城さんの朝は、1 杯のコーヒーから始まる。
「お気に入りの豆を挽き、ゆっくり丁寧に淹れる……この静寂なひと時が欠かせません。
挽きたてコーヒーのフレッシュな香りを嗅いでいると、身体が徐々に目覚めてくるのがわかります
スコーンは定番レシピのひとつ。
赤城さんは基本のプレーンタイプの他に、
抹茶やチョコレートなどを加えていろんな味を楽しんでいる。「食べるのも好きですが、作るのも好き!
空き時間にささっと作ることが多いですね」
コーヒーを飲みながら、焼き菓子をほおばる。
これが基本の朝食スタイルだが、休日などの時間に余裕のある日は、そこにひと手間加え、いつもより少し豪華な朝ごはんを楽しむ。
ベースは、スコーンやマフィンなどの焼き菓子。そこに、果物やジャムを添えるのだ。
「ワンプレートに盛り付けると、見た目も華やかに。ここでポイントは、〝フレッシュ感〞を出すこと。
旬の果物を並べるだけでなく、レモンバームなどの朝摘みハーブを添える。
たったこれだけで、スペシャルな雰囲気がぐっと増すんです」
乙女心をくすぐるお菓子の朝食。
食べたその日は、いつもより笑顔が多くなりそうだ。
私のお気に入り
『i i t t a l a 』のフローラボウル
本来はサラダやフルーツを入れるためのガラスボウルだが、裏返してケーキドームとして使用。
前の晩に焼き菓子を作り、朝食用にかぶせて保管。
『タカヒロ』のコーヒードリップポット
以前働いていた鎌倉のカフェで使って気に入り、同じものを購入。
使いやすさ抜群、デザインも素敵。朝のコーヒータイムに欠かせないひと品だ
『i i t t a l a 』のアンティークの花瓶
デンマークを旅行した時に、古道具店で見つけて購入したもの。
どこか懐かしいイラストは愛嬌たっぷり。朝の静寂な時間に花の水替えをするのが日課
赤城さんの朝食ノート
シェアメイトにも好評な、定番の朝お菓子。
コーヒーと合わせてまったり楽しんでみては?
【RECIPE1】
ラズベリーとホワイトチョコレートのマフィン
【 材料 】6 個分
無塩バター… 1 0 0 g
きび砂糖… 1 0 0 g
卵… 2 個
牛乳… 大さじ1
<A>
薄力粉… 1 7 5 g
ベーキングパウダー… 4 g
ホワイトチョコレート… 5 0 g
ラズベリー… 5 0 g
【下準備 】
・ 無塩バター、卵は室温に戻す。卵は溶いておく。
・ A を合わせてふるう。
・ ホワイトチョコレートを粗く刻む。
【作り方 】
1:ボウルに無塩バターを入れ、泡立て器でよく混ぜる。きび砂糖を加え、ふんわりするまでさらに混ぜる。卵を少しずつ加え、その都度よく混ぜる。
2:A の半量を加え、ゴムベラでさっくりと混ぜる。粉っぽさがなくなってきたら、牛乳を加えて混ぜ、残りのA を加えてさっくりと混ぜる。
3:ホワイトチョコレートとラズベリーをそれぞれ半量加え、さっくりと混ぜたらマフィン型に生地を入れる。
4:残りのホワイトチョコレートとラズベリーを上にのせ、190℃に予熱したオーブンで25分焼く。
【RECIPE2】
ヨーグルト・スコーン
【 材料 】8 個分
<A>
薄力粉… 1 0 0 g
全粒粉… 1 0 0 g
グラニュー糖… 3 5 g
ベーキングパウダー… 8 g
塩… 小さじ1/4
無塩バター… 5 0 g
牛乳… 5 0 g
ヨーグルト( 軽く水切りしたもの)… 5 0 g
【 下準備 】
・ 無塩バターは薄くスライスし、直前まで冷蔵庫で冷やす。
・ 牛乳、ヨーグルトはよく混ぜ合わせ、直前まで冷蔵庫で冷やす。
【 作り方 】
1:大きめのボウルにA を入れ、手でざっと混ぜ合わせる。無塩バターを手でちぎりながら加え、バターが細かくなってきたら、バターと粉を手のひらでこすり合わせるようにしながらさらさらにする。
2:牛乳とヨーグルトを加え、ゴムベラでさっくりと混ぜる。粉っぽさがなくなってきたら生地をひとつにまとめ、3㎝くらいの厚さの長方形に整え、ラップに包んで冷蔵庫で約2時間寝かせる。
3:生地を包丁で8等分にし、オーブンシートを敷いた天板に並べ、上に溶き卵(分量外)を塗る。
4:190℃に予熱したオーブンで15分焼く。
【PROFILE】
あかぎみちこ
横浜生まれ。フランス料理を学んだ後、イタリア料理店、『cafe vivement dimanche』、『Organic Base』勤務などを経て独立。2007年春より『toricot』を主宰。鎌倉の山間にある自宅で野菜料理とお菓子の教室を展開するほか、雑誌、書籍、Web へのレシピ提供や、レストランの商品開発も手がけている
朝時間を毎日豊かに楽しむための“朝食”の本
気持ちのよい朝のはじまりは朝食から。丁寧にダシをとった味噌汁、バターたっぷりのふわふわオムライス、栄養満点のスムージー。
爽やかな陽射しの中、朝ごはん習慣をはじめてみませんか? ちょっと贅沢な気持ちになれて、早起きの特権ともいえる朝食は、あなたにとって元気の源? 至福の時? 朝からしっかりと食事をとることが、充実した一日を過ごすきっかけになるはずです。明日からいつもより早く起きて、美味しいモーニングライフを。
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