【週末リセット】グルメとワインとリトリート、 早春の八ヶ岳山麓で深呼吸|星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳
2018/03/29
春の足音が聞こえ始めた週末、ドライブ旅に選んだ先は、八ヶ岳山麓に広がる果実の名産地、小淵沢とその周辺地帯。
目的は松林に包まれたとっておきのリゾートである。
八ヶ岳山麓を舞台に、世界的建築家のマリオ・ベリーニはイタリア中部山岳都市を模したリゾートをデザインした。そのリゾートは「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」と名称を変え多くの人に愛されている。都会からもそう遠くない風光明媚な地域には、豊かな土壌で生産される高原野菜や、ワインに適した葡萄が粋を極め、今や世界の老舗ワイナリーも注目するジャパンメイドの名産地だ。ホテルが提案する期間限定の美食とロゼのステイプランを目指した。
食事もワインも、スパも ロゼ色に染まる大人の滞在
未だ山には残雪が輝く早春の頃、「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」では、大人向けのプランとして、春から初夏へのワイン宿泊プラン「ロマンティックロゼステイ」を提供し始めた。八ヶ岳連峰や南アルプス甲斐駒ヶ岳を見渡せる絶景と、松林に包まれる静謐な環境の中で、リゾート内はファミリーゲストの幸せそうな笑い声が反響していた。一方で、今年は大人も楽しめる「美食とワイン」を前面に大人向けプランも話題だ。
食器やカトラリーにもシェフのこだわり、スタイリッシュなテーブルセッティングのイタリア料理「OTTO SETTE」
「VINOSPA」ではまず足浴から。「ロゼステイ」では桶にロゼワインを加え、ブレンドオイルにはブドウ種子オイルをキャリアとして使用。
ロゼワインの魅力はまだまだその奥深さが知られていない。実はドライなロゼワインを選べばほとんどの料理に合い、さらに和食まで無理なく味を引き立てる優しさを備えている。この春のステイプランでは桜をイメージし、食事とそんなロゼのマリアージュという、とにかくピンク尽くしの滞在が提案されている。到着時には、苺とバラが香るスプリッツァーのウェルカムドリンクに目を奪われ、夜は、紅色の野菜やエディブルフラワーで飾られた「ピンクのマリアージュディナー」が待っている。ロマンティックなロゼ色に包まれる滞在である。まさにプランの中心はメインダイニング「OTTO SETTE」でのディナータイムにある。プラン滞在者向けのコース料理であり、赤や白ワインも含まれる7種類ものワインのマリアージュを堪能。ワインが変わるたびに、ベテランソムリエの語るワインストーリーにも酔いしれる。贅沢なディナータイムは夢のように過ぎ去り終焉を迎える。
提携ワイナリーの 様々なワインを試飲可能
「八ヶ岳ワインハウス」では、常時24 種の山梨・長野のワインテイスティングが可能。提携ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」のワインは全種揃う。イケノでは日本初のグラビティ・フロー・システム導入でより自然に近いワインを製造。
誰もが楽しめる新たなリゾート提案
ファミリー旅として各地で絶大なる人気の「リゾナーレ」ブランドは、実は、大人だけでも充分に楽しめるのも魅力のひとつ。ここ「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」でも、季節ごとに提案される数々のプランがあるが、最大の特徴は地元産の優れたワインを満喫できることだ。一方で、八ヶ岳山麓の清浄な空気と水、豊饒な大地で生産される旬の食材、雪解けで始まる森や林のウォーキングなど、大自然に遊ぶ貴重な時間に心も身体も癒される。啓蟄(けいちつ)も過ぎた八ヶ岳山麓では芽を吹く新緑の季節も近い。リゾートの森が萌える若緑に包まれる。
陽光降りそそぐ広いロビー空間。写真はロビーに続くラウンジとその奥にあるウエディングなどのミーティングスペース。
テラス付きレジデンスルームのひとつ。他にメゾネットタイプも。
写真=山平淳史 文=せきねきょうこ
Photo:Atsushi Yamahira text:Kyoko Sekine