2018/03/09
誰しもが、家族との記憶に料理の想い出があるのではないでしょうか。
東京ガスの家族の絆CMシリーズは、どこか懐かしいような、それでいて今の自分、未来の自分にも響く、共感できる情景を私たちに届けてくれます。
第9作目となるCM「家族の絆 似たもの親子」篇は、母と子のストーリー。タレントの青木さやかさんが演じる現代の親子の姿は、自然と口元がほころんでしまうような内容となっています。
家事も仕事も自分磨きも手を抜かない。丁寧に生きる『Kurashi』の読者層に響く内容に共感した『Kurashi』編集長が、CM制作に携わる東京ガスの広報部3名を迎え、制作におけるコンセプトや東京ガスが伝えたい想いを伺いました。
左から、広報部広告グループ 佐々木 崇さん、広報部広告グループ広告担当部長 佐藤隆一さん、広報部広告グループ主任 髙橋寛子さん
“餃子”が家族団欒のキーワードに
編集長: 東京ガスさんの「家族の絆 似たもの親子」篇、拝見しました。第9作目と続いている絆CMですが、どのようなコンセプトでシリーズを立ち上げたのですか?
佐藤: 「料理は家族の絆であってほしい」というコンセプトのもと、このCMシリーズを制作しています。昔から食卓というものは家族が一堂に会する貴重な機会です。家族の団欒の中で東京ガスらしいことと言えば、火を使った料理。「本当に家族の絆を深めるのは料理だ」と、発信する狙いがありました。
編集長: 絆CMといえば美味しそうな料理の数々が登場しますが、今回はなぜ餃子なのですか?
佐藤: CMに出てくる料理はどれも火を使っているもの。またエネルギーを感じるものや活力になるような料理を選んでいます。なかでも餃子はどこの家庭でも作れて一家団欒にピッタリ。みんなで食べておいしい料理です。
髙橋: ストーリーの中で、お母さんと娘が落ち込んだ日、「じゃあ家帰って美味しいものを食べよう!」となる場面。その元気の素となる料理が餃子というのも、イメージ的に皆さんに伝わりやすいかなと。
編集長: 餃子って小皿に分けて食べるイメージはないですよね。どの家庭でも「どん!」と大皿に置いてあって、そこからみんなが自分のペースで好きなように取っていくっていうのがほとんどだと思うので。家族みんなで皿をつつくみたいな風景も、すごく共感しやすいポイントだと思いました。
佐々木: お子さんと一緒に料理するときにも餃子というのは良くて、子どもが料理をお手伝いするときに一番好まれる動作というのが、『とん・こね・ジュー』。「とんとん」は野菜を切る、「こねこね」はまさに餃子の餡を作る際のこねる工程、「ジュー」は焼く動作です。
佐藤: 東京ガスは食育などにも力をいれているんです。
佐々木: 東京ガスは食育の取り組みを始めて、今年で25周年になりました。食育基本法というのが2005年にできたのですが、それより前から東京ガスは食育に取り組んでいて、料理教室などの活動に力を入れています。
佐藤: じつは、料理教室は100年以上続いているんですよ。
リアリティがあり、共感できる家族像を描く
編集長: 前回は結構涙を誘うCMだったと思うのですが、今回はほろっとさせつつも笑顔で終わるという印象。その回によってコンセプトが異なるというか、世相を反映していたりするのでしょうか。
佐藤: そうですね。常に時代背景を強く意識しています。女性の描き方とかも昔と今では違いますね。
編集長: おそらく10年前だったら今回のような青木さやかさんのキャラは強すぎるのかなと。けれど、2018年だからこそ彼女の姿が活きてくる印象を受けました。
髙橋: 凄くチャーミングですよね。
佐藤: いつも泣けるものを作りたいと思っているわけではなく。「共感できるもの」というのが重要。このキーワードは昔から変わっていないかなと。
編集長: 青木さやかさんの起用の理由はどのようなポイントだったのですか?
佐藤: このCMシリーズって役者さんの存在感を控え目に演出することが多かったのですが、今回に関しては会議の中でお名前が挙がって。今の時代、完璧すぎる女性像だと少し違うと思うんです。青木さやかさんは気の強いパブリックイメージですが、お風呂場でため息をつくシーンとかギャップがあっていいなと感じましたね。実生活でも彼女には子役の娘さんと同じ年のお子さんがいらっしゃるので接し方が自然なんです。
髙橋: 働くお母さんと娘がモデルなのですが、やはり現実でも皆さん仕事に家事にと頑張っていらっしゃると思うんですよ。料理も家事のなかの大きな部分を占めるので、仕事、家事、料理に奮闘するお母さんへの応援CM的な。涙というよりは明日も頑張ろうと思えるCMを目指しました。
CMのあの料理を家庭でも再現できる!
佐藤: 劇中の料理は、料理家の飯島奈美さんにご協力いただいて制作しました。
編集長: その餃子食べられた感想はいかがでしたか?
佐々木: 飯島さんの作る餃子は餡がすごくふわっとしているんです。普段食べている、中身のぎゅっと詰まった餃子とはまったく違くて…‥とても美味しくて感動しました。口の中でほろほろとほどける感じ。これには作り方にコツがあるんです。具材を混ぜるとき普通はしっかりこねると思うのですが、飯島さんは混ぜ方が優しいんです。
髙橋: 私も、挽き肉は粘りが出るまでこねる印象だったんですが、新しい発見でした。
佐々木: いつもの料理でも、ちょっとした工夫でもしかしたら劇的に美味しくなるかもしれない。飯島さんが「こういう風に仕上がると良いなと想像して作るのが楽しい」と仰っていたのが印象的でした。
編集長: そこまで聞いたら飯島さんの餃子、是非作ってみます。餃子で深まる家族の絆、実感できるかどうか、我が家でも試してみますね!
CMに登場する餃子の作り方は以下のサイトから配信中!
是非、ご家庭で試してみてください。
http://www.tokyo-gas.co.jp/lp/kizuna/