器が”私のもの”に育っていく楽しさ|料理家・星谷菜々さん
2018/03/12
こだわり、使いやすさ、あなたの想う理想のキッチンってなんですか?
キッチンとは、その人のスタイルやこだわりなど〝暮らし〞が見えるスペース。
料理をするときは器もセットで考える、という星谷さん。
やさしげな表情の器がそれぞれの出番を待っていました。
手にとったとき想像力がふくらむ器を選んでいます
広めのダイニングで、ひと際存在感を放つ食器棚。
ノスタルジックで大人の可愛さを感じさせる雰囲気は、星谷さんの世界感に通じる
実は大学時代、陶芸研究会に入っていたという星谷菜々さん。
「窯もあり、毎日真っ黒になって器を焼いてました」
和の器一本だったが、大学卒業後、料理家のアシスタントにつき、洋の器にも興味を持ちはじめる。「先生がドイツに留学された方だったのもあり、今度はうってかわって洋! と興味が一変(笑)」和と洋は一見異なるけれど、双方が少なからず影響を受けてきたもの。
そのつながりに惹かれたのだという。結果、現在辿り着いたのは〝和洋どちらの場面でも使えて、用途を限定しないもの〞。
和の器を選ぶときは、洋のニュアンス、洋の器を選ぶときは、和のニュアンスがあるものにすると、どんな器を食卓に並べても統一感が出るのだとか。
その器に何をのせたいか、よく考えるそう。
和の器、洋の器が隣同士でも、仲良く調和している星谷さんのテーブル。
フルーツとチーズの器は益子で。グラスと片口の小鉢はフランスで。どちらも古いのもの
庄司千晶さんの湯のみの裏には鳥の足跡のサイン。「鳥目線でつくる」のだそう
大皿は奥行きのある棚に収納。これもオークションで落札。
「ヤフオクは意外な掘り出し物が多いんです」
次回公開記事では星谷さんの愛用品をご紹介
星谷さんが普段使いする愛用品とは? また器を選ぶ基準とは?