2017/12/26
パリッと乾いた清浄な空気と快晴に恵まれた初冬のドライブ、心と身体の赤信号を受けて、元気な自分を取り戻したいとこれ以上望めないほど“ 贅沢”な週末を過ごしに軽井沢へ。
「思い立ったらすぐに荷物をまとめて旅に出る」というマイ・ライフスタイル。幸運なことに、東京近郊には歴史的にも日本を牽引してきた極上のリゾート地や憧れの宿が多く点在している。だから週末にでも車を飛ばせば、満足感の高いドライブ時間で海や山を目指せるのが嬉しい限り。仕事でくたくたになる日常には心と身体の解放が必要と感じるときがある。そんな時こそ、清浄な空気と森の英気に包まれるリゾート地〝軽井沢〞を想い、無性に行きたくなるのだ。
目指したのは「星のや軽井沢」が、期間限定で実施しているリトリートプログラムへの参加だ。都会では秋真っ盛りの11月。すでに冬の足音が間近に迫る谷の集落へと向かった。標高の高い軽井沢には確かに冬の足音が聞こえていた。宿のスタッフは、「朝はもう氷点下」と言い、森の中にはスケートリンクもオープン。木々はすっかり葉を落とし、宿もそろそろ冬支度の様相に見える。だがこの日、青空に映える敷地内のモミジはまだ色づいた葉を気丈に残し、紅色を輝かせて迎えてくれた。
冬のカラダを整えるのは、根菜による“ 温”と“ 潤” でした。
2泊3日の期間限定プログラム「根菜美人滞在」は、冬により甘さを増し、栄養価も高まる旬の根菜が身体に活力を与えてくれる。根菜は体内を温め、免疫力を高め血行を促す。さらに根菜由来成分配合のプロダクツにより、80分のトリートメントで、肌の潤い効果を上げるという。
トリートメントは生姜根成分を含む背中のパックにはじまる。冷えた身体を温め、全身の緊張をほぐす。そしてポカポカになった身体は徐々にリラックスしてくるから不思議だ。フェイシャルは大根発酵液成分を含むクリームで完全保湿、冬の乾燥に耐えうる美肌に仕上げてくれる。期待の大きな夕食は、メインダイニングで用意される〝山の懐石〞が楽しめる。翌朝は、プログラム滞在者向けの〝根菜特別朝食〞が振舞われ、根菜粥の登場となる。一物全体食の教え通り、根菜の栄養分を残らずを使う滋味溢れる朝粥は、塩も使わず、野菜のダシで炊かれ野菜本来の味でいただく絶品の粥だ。彩りも鮮やかに食欲を刺激し、朝の身体を目覚めさせてくれる
TODAY'S DINNER 季節を丸ごといただく食材が並ぶ滋味溢れる信州「山の懐石」
写真=野口祐一 文=せきねきょうこ
Photo:Yuichi Noguchi text:Kyoko Sekine