今日も「地味弁」でいいじゃない! ツレヅレハナコさんの地味弁クッキングトークイベントが開催されました。
2019/12/19
人気の編集者ツレヅレハナコさんが作る“地味弁”
11月16日(土)、食と酒と旅をこよなく愛する編集者、ツレヅレハナコさんをお迎えし、「地味弁 トークイベント&ワークショップ」が神楽坂の「AKOMEYA TOKYO in la kagū」で開催されました。
JA全農が企画・運営するWEBサイト「地味弁.com」初のリアルイベント。無理せず、気張らず、頑張らず。「映えない、でもうまい!」。そんな地味弁に参加者の皆さんも興味津々です。
見た目は気にしない!だから楽しく続けられる
では“地味弁”とはそもそも何なのか、それをまとめると以下の5つになります。
1. お米はマスト!
2. 映え禁止!
3. 品数2品程度!
4. 色は3色程度!
5. 調理時間は10~30分!
読めば読むほど、その簡単さに肩の力が抜けるお弁当づくりです。
そして「地味弁のようなこと、20年ぐらい前からやってました!」と共感したのが、今回の講師ハナコさんです。今回のイベントに考案いただいたハナコさん直伝の地味弁「くしゅくしゅ豚団子弁当」と「きつね弁当」も、5つのルールを守って作れる、まさに頑張らなくいいお弁当です。
でも、地味=適当ではありません。豚団子は、焼く前に豚ロース薄切り肉に日本酒と片栗粉を飲み込むことで肉の臭み消しと保水力アップ、とろみある食感を引き出したり、豚ロース薄切りをフワッと軽く巻いて団子状に焼くことでボリューム感が出るなど、簡単だけどおいしく仕上げるコツが満載です。
もちろんご飯との相性もバッチリ! おかずの味が染みたご飯も、お弁当の楽しみのひとつだよね、とハナコさんが軽やかに調理し弁当箱へ詰めていく様子を見ながら、参加者は一様に「これならできそう!」とうなずいていました。
油揚げの甘辛煮をご飯の上にのせたきつね弁当も「おいなりさんの簡単版で、2回分作って冷凍しておくと楽ですよ。うちは1年の3分の1は冷凍庫にありますね」、「卵焼き器を朝から使うのは大変。フライパンを傾けてゴムベラで楕円に形を整えれば、ひと手間かけたようにできますから」と等身大のトークで笑いを誘います。
参加された方もスマホ片手に写真を撮ったり、メモしたり、ハナコさんの調理実演に前のめりです。
お弁当箱に詰めて、食べて、トークに大盛り上がり
瞬く間にふたつのお弁当が出来上がると、お待ちかねの実食タイム。
各テーブルに今回紹介された地味弁のおかずと、おひつに入ったツヤツヤのご飯が並びます。それらをアルミの弁当箱(参加者プレゼント)へ思い思い盛り付けていきます。
各テーブルをハナコさんが回って、お弁当への詰め方をアドバイスしたり、レシピ付きペーパーランチョンマットが参加された方同士の会話のきっかけになったり。会場は一気においしい香りと和やかな雰囲気に。
食べながら聞くハナコさんのスライドショーも、普段つくっている料理を通しての楽しいエピソードやアイデアに、笑ったり感心したりと興味が尽きない様子です。
お米が好きで、普段からお米をよく炊いて食べるというハナコさんに、参加者から「お米選びはどうされてますか?」と直接質問をいただく場面も。ハナコさんは、水分量が絶妙で冷めてもモチモチおいしいお米を選んでいて、お弁当に使うとちょうどよいということでした。また、お米はこまめに買っていて、特に新米が出るころにはすべて使いきれる量にしているそう。精米したてのお米を買うことで、いつでも新鮮なおいしい状態でご飯を食べられるとのこと。
最後に、著書の多数のハナコさんの最新刊『ツレヅレハナコのホムパにおいでよ!』(小学館)の発売を記念したサイン会も開かれ、終始アットホームな雰囲気のイベントになりました。
「地味弁.com」についてはこちら (http://jimiben.com/)
イベント協力:AKOMEYA TOKYO in la kagū (https://www.akomeya.jp/)