「わたしの晩酌」vol.29 村山由紀子
2018/07/06
今日はこちら、豆あじの南蛮漬け風。
魚屋さんで見かけた豆あじ。丸ごと揚げたら絶対に美味しいだろうな、と思う反面、
下処理が面倒くさいよな、と思ってしまうズボラな性格。
けどやっぱり美味しいものを食べたいよね、って自分に言い聞かせ(笑)購入。
家に持って帰り、早速下処理を始めた。エラとひれ、内臓を切り落とし綺麗に洗う。
数があるだけになかなか地味な作業が続いたが、やり切った。小麦粉をはたき、
低温の油で揚げる。最後は少し温度を上げてカラッと仕上げる。
ナンプラーと酢を合わせたものに、ライムと青唐辛子、新玉ねぎをあえる。
そこに揚げた豆あじを加えて出来上がり。
頭から丸ごと食べられる夏っぽい味わいのひと皿になった。
青唐辛子の爽やかな辛みもアクセントになっていた。
もう一品は、エリンギ焼き。手でさいたエリンギをトースターで焼き、
醤油とごま油をたらり。
簡単だけど、やはりこういうのが美味しい気がする。
ひとまずは喉を潤すべくビール飲み、落ち着いたところで、
冷酒へと移っていった晩酌だった。
料理家村山由紀子
素材の持つ美味しさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。四季を楽しむ料理、生活を心がけながら、日々過ごしている。著書に『パンのおかず50』(実業之日本社)、『天板一枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)など。近著に『ベジヌードル』(主婦と生活社)がある。
http://murayamayukiko.com