旬のカブをとことん食べ尽くそう!
2019/01/08
いよいよ冬本番! 肌寒くなるこの時期は、体の芯から温まる煮込み料理が食べたくなりますね。そこで今回は、旬のカブを使ったシンプル&旨みたっぷりのひと皿をご紹介。野菜の自然な甘みのあとに爽やかなビネガーが香る、すっきりとした味わいのビネガースープ。コツは、あえて“多め”に作ること。一日目はそのまま味わい、残った分は翌日グラタンにアレンジ。スープだけでなく具も食材としてフル活用します。基本は同じなのに、味付けを変えるだけで、まったく異なる料理として楽しむことができますよ。
チキンとカブのビネガースープ
【材料(4人分)】
鶏モモ肉…350g
塩…小さじ1/2
粗挽き黒こしょう…少々
薄力粉…大さじ1
オリーブ油…適量
ニンニク…1片(薄切り)
玉ねぎ(薄切り)…1/2個
カブ…小3個
<A>
白ワインビネガー…1/4カップ
水…3カップ
ローズマリー…2枝
塩、粗挽き黒こしょう…各少々
【作り方】
1. 鶏肉はひと口大に切り、塩、こしょうを振り、薄力粉とともにビニール袋に入れてよくふる。
2. カブはよく洗い、葉は根元2cmほど残して切り、皮つきのまま6等分のくし形切りにする。
3. 鍋に油、ニンニクを入れて弱火で熱し、香りが立ってきたら1を加えて両面をこんがりと焼き、いったん取り出す。
4. 3の鍋に玉ねぎ、カブの順に加えてさっと炒め、全体に油が回ったら<A>、3の鶏肉を加えて煮立たせ、蓋をして弱火で15分程煮る。塩、こしょうで味を調える。
翌日はグラタンにアレンジ!【チキンとカブのポテトグラタン】
【材料(2人分)】
チキンとカブのビネガースープ…スープ1/2カップ+具1カップ
ジャガイモ…1個(皮つき150g)
薄力粉…大さじ1
牛乳…1/4カップ
<A>
パン粉…大さじ2
パセリ(みじん切り)…大さじ1/2
ピザ用チーズ…80g
塩…少々
粗挽き黒こしょう…少々
オリーブ油…適量
【作り方】
1. ジャガイモは皮をむいて半分に切り、薄切りにする(水にさらさない)。
2. フライパンに油を入れて熱し、1のジャガイモを加えて炒める。透き通ってきたら火を止めて薄力粉をふり入れ、ざっと混ぜる。
3. 再び火をつけて弱火にし、牛乳を少しずつ加えて混ぜる。チキンとカブのビネガースープ(スープ+具)を加えてとろみがつくまで軽く煮詰め、塩、こしょうで味を調える。
4. 耐熱容器に入れてピザ用チーズを散らし、<A>をかけてオーブントースターでこんがり焼く。
とろっととろけるカブとチキンの旨味が利いたスープは、心も身体もホッと落ち着かせてくれる。隠し味の白ワインビネガーとローズマリーの香りも利いてさらに美味しさがアップ。優しい旨味のダシは、アレンジが自由自在。グラタンもシンプルな食材と調味料でコクのあるひと品に。寒い冬にぜひ試してみてはいかがですか?
出典『暮らし上手の肉料理』
監修:森崎繭香さん
文:長谷部美佐