FOOD & RECIPE

「わたしの胃袋ごはん 鍋開きに作りたい柚子塩麹の鶏つくね鍋」暮らし上手のたまごさん 関沢愛美

タグ:

2018/11/13

「わたしの胃袋ごはん 鍋開きに作りたい柚子塩麹の鶏つくね鍋」暮らし上手のたまごさん 関沢愛美

慌ただしい朝を迎え、急いで準備をする。ダウンジャケットを羽織って玄関を出ると、ぶるっと寒い。昼間は暖かいのに、朝晩は本当に冷える。暖房の効いた満員電車に揺られながら、すでに頭は晩ごはんのこと。寒くなってきたし、今日は鍋開きをしようと思う。定番の水炊きか、辛味を効かせたキムチ鍋、それともごまたっぷりの坦々鍋か。そんなことを考えているうちに夕方になってしまった。まだ鍋の種類は決められていないまま、スーパーに立ち寄ると黄色に色づいた柚子を発見! 手にとってその香りにやられてしまった。今日は柚子塩麹の鶏つくね鍋に決定。鰹出汁に塩麹と柚子の果汁をぎゅっと絞ったら、肉団子にもすりおろした柚子を加えて丸める。こんな風にして柚子は余すことなく使い切る。最後に、薄切りにした長ネギを入れて、さっと火を通せば出来上がり。グツグツとした鍋から、香り豊かな柚子の風味が部屋に広がって、はふはふと頬張ばると、白い湯気とともにじんわりと汗をかいた。シメには中華麺を入れて、最後まで美味しくいただくのが鍋の醍醐味。鍋の本格的な時期はこれからだから、今年は鍋本片手に彼にもたくさん作ってもらおうと密かに思っている。

スタイリング:木村遥