「魔法の仕込み術」で時間を味方につける!
2018/11/15
朝や時間のある時に、あらかじめ仕込みだけすませておき、どんな料理に仕上げるかは後で決めたい。そんな風に思ったことはありませんか? それに応えるのが『簡単主菜+野菜セット』。肉や魚に下味をつけ、野菜類は切り、それぞれ分けて保存容器に入れて冷蔵庫へ。夜は、仕込んでおいた肉や魚と野菜を使い、気分次第でふたつの料理に展開できるという魔法のようなセットです。
同じ仕込み材料をふたつのメニューに展開できる
例えば、『サバ+野菜セット』を仕込んでおけば、和風の味噌煮と洋風のグラタン、ふたつの料理にあっという間に展開できます。
体調や気分、昼食のメニューなどに応じて作り分けできるのは便利ですね。仕込んだ状態で数日保存できるため、一度にたくさん仕込んでおき、日をおいて別々のメニューを作ることだってできるんです。
ベースの『サバ+野菜セット』 仕込みにかかる時間はたったの5分
【材料】2人分
サバ…2切れ
A
味噌…大さじ1と1/2
みりん…大さじ1
醤油…小さじ1
ショウガ汁…小さじ1/2
大根…5〜6cm
ホウレン草…100g
【作り方】
サバは保存容器に入れ、合わせたAを加えて漬け込む。大根は1cm角の棒状に、ホウレン草は3〜4cm幅に切る。以上を、サバと別の保存容器に入れ、ともに冷蔵庫に置く。
【アレンジ1】仕上げはたったの12分 和食を食べたい時はサバの味噌煮
【プラスする材料】
ダシ汁…200ml
【作り方】
1 鍋に、ダシ汁200ml、大根を入れて強火にかけ、フツフツしたらフタをして弱火で7分煮る。
2 サバを調味料ごと加え、時々、煮汁を回しかけながら2〜3分煮る。ホウレン草を加え、しんなりしたら火を止める。
【アレンジ2】レンジとオーブンで手間いらず サバグラタン
【プラスする材料】
ベーコン…1枚
ピザ用チーズ…50g
【作り方】
1 耐熱容器に、ダイコン、ホウレン草を合わせてラップをふんわりとかけ、600Wの電子レンジで3分加熱する。
2 1に、1.5cm幅に切ったベーコンを広げてサバを調味料ごとのせ、ピザ用チーズを散らす。1000Wのオーブントースターで12分焼く。途中、焦げそうならアルミ箔をかぶせる。
こうした簡単主菜+野菜セットのレパートリーをいくつか持っていると、夕食作りの自由度が大幅アップしますよ! ぜひお試しあれ。
■監修:みないきぬこ/料理家、フードコーディネーター。女子栄養大学を卒業。広告や雑誌などで幅広く活躍する一方、現在は女子栄養大学にて非常勤講師として調理の指導も行っている。著書に『大豆で美味しい毎日レシピ』(エイ出版社)、『はじめてのストウブ』(池田書店)などがある。
出典:『かんたん仕込みで帰ったらすぐごはん』みないきぬこ