2018/11/02
乾物をしまっているケースをたまにチェックして、中身の整理整頓や、消費期限チェックをしている。意外なものがたくさんあったり、そろそろ使った方が良いものが出てきたりする。
今回は、その中のひとつに豆豉があった。黒豆の発酵食品。麻婆豆腐や、炒め物に使うことが多い。今日はたくさん消費したいので、煮込みに使ってみることにした。
葉の部分がほんのりとオレンジがかった色をしているオレンジ白菜。1/4にカットし、葉の間にしゃぶしゃぶ用の豚肩ロースを挟んだ。
大きいまま厚手の鍋に入れ、紹興酒、ニンニク、赤唐辛子、塩、たっぷりの豆豉と水少々を加え、蓋をして15分ほど蒸し煮。最後にニラも加えた。
すっかり軟らかくなった白菜をそっと取り出し、4等分にカット、器に盛り付けて出来上がり。
花椒とごま油を合わせたものをかけていただいた。
合わせたお酒は、煮込む際にも使った紹興酒。
白菜と豚肉からは美味しいダシがしみだしている。豆豉の塩気と発酵の香りともよく合っている。
豚肉もたくさん使ったけれど、紹興酒と一緒にするりといただいてしまった。
まだまだ残っている豆豉。また新しいメニューを考えるのが楽しみだ。
料理家村山由紀子
素材の持つ美味しさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。四季を楽しむ料理、生活を心がけながら、日々過ごしている。著書に『パンのおかず50』(実業之日本社)、『天板一枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)など。近著に『ベジヌードル』(主婦と生活社)がある。
http://murayamayukiko.com