2018/10/26
駅ビルの野菜コーナーで手に取った美味しそうなかぶ。かぶって旬はいつだっけ……と恥ずかしながら、ふと思う。その場で携帯を手に取り調べてみると、
「かぶの旬は3〜5月の春と、10月〜11月の秋。通年出荷されているが……」とあった。
そして、それを確認した瞬間、今日のおつまみ案がどこからともなくおりてきた。
「かぶと鮭のシチューにしよう。チーズたっぷりのトーストを添えて。」
その足で魚売り場へ行き、秋鮭も一緒に購入。
家に帰ったら早速調理開始。
たっぷりのバターで玉ねぎと半分に切ったにんにくを鍋で炒める。鮭はひとくち大に切り、塩、コショウ、薄く小麦粉をはたく。かぶもくし切りにして、皮をむいた。
玉ねぎがしんなりしてきたら、生クリームと牛乳少々、塩、タイムを加える。かぶも入れて弱火で煮込む。
隣ではフライパンで鮭をソテー。かぶが軟らかくなった頃に鮭を加え、数分煮込んだら出来上がり。
トースターで焼いたたっぷりチーズトーストを添えていただいた。
小麦粉を使っていないので、さらっとした仕上がりのシチュー。かぶの煮込み具合が軟らかすぎず、硬すぎず。私的には計算通りでバッチリだった。鮭も軟らかくて美味しい。チーズトーストとも合う。
今夜のお酒は、さっぱりシチューに合わせてミュスカデで決定。夫とふたりでさらっと1本空けてしまう夜だった。
料理家村山由紀子
素材の持つ美味しさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。四季を楽しむ料理、生活を心がけながら、日々過ごしている。著書に『パンのおかず50』(実業之日本社)、『天板一枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)など。近著に『ベジヌードル』(主婦と生活社)がある。
http://murayamayukiko.com