「わたしの胃袋ごはん　ハタハタのチーズ焼き」暮らし上手のたまごさん　関沢愛美

ハタハタは、雷の鳴る冬の荒れた海で大量に獲れることから

魚へんに「雷」と書いて「鱩（ハタハタ）」と読むそう。

最近の私はというと、雷のように慌ただしい日々を送っている。ハタハタのように釣り上げられて落ち着きたいと思いつつも、なんだかんだ忙しいことに充実感も感じていたりもする。夕飯も手を抜きがちな日々が続いているけれど、美味しい魚料理は食べたい。ハタハタはそんな私にありがたいお魚ということを最近知った。うろこがないので洗うだけで、すぐに調理できる嬉しい食材。耐熱皿にハタハタを並べて、味噌とマヨネーズ、柚子胡椒を混ぜ合わせたソースをかけて、チーズをまぶしたら、あとはオーブンに任せるだけ。チーズにこんがりと焼き色がついたら、仕上げに万能ねぎを散らせば出来上がり。あっさりとした味わいにコクのあるソースがよく合う秋の時短魚料理だ。メスのおなかにつまった卵は、噛むごとにプチプチと弾けて食感も楽しい。

「明日は穏やかな日になればいいな。」とつかの間のゆっくりとした晩ごはんを楽しみながら、いそいそと食器を洗って明日に備えます。10月も折り返し地点です。

スタイリング：木村遥