2018/09/11
「あ~コロッケ食べたい!!!」
そんな衝動に駆られる日がたまにある。突然やってくるこの欲求は、がまんせずに満たしてあげるのが最善の策。だから私はこういう日を「オイルデー」と呼んでいる。揚げ物を好きなだけ食べていい日。つまりわたしにとって都合のいい日だ。商店街のお肉屋さんで買うのもよし、スーパーのお惣菜でもよし、立ち食いそばでコロッケトッピングでもよし。とりあえずコロッケが食べられればその日はそれで満足。とにかくコロッケに集中したい。今日もやってきた「オイルデー」。今日は早く帰れるし、たくさん食べたいから自分で作ることにした。せっかく秋だし、旬の食材をたくさん使いたい。だから、母に教えてもらったさといもコロッケに決めた。マッシュしたさといもに、牛乳、生クリーム、粒マスタードを入れてよく練る。大きめに丸めて、真ん中には挽き肉やチーズをそれぞれに入れる。割ったときにサプライズ感を演出する作戦。小麦粉、卵をつけて、細かめのパン粉を全体にまぶしたら、冷蔵庫で少し寝かせる。その間に、秋野菜を素揚げしておく。それから冷やしておいたコロッケを入れて、パチパチとしたいい音がキッチンに響き渡るのを楽しむ。思わず、「いい音~」と声を出してしまいたくなるほど。私の欲求がMAXになるころ、コロッケはちょうど10個揚げあがり、今日も一日お疲れさまと自分に言い聞かす。
さて、今度のオイルデーは牛肉コロッケがいい
スタイリング:木村遥
料理家山崎ぼぶ
料理家のアシスタントについたのち、出版社の編集部に所属。雑誌、WEB、メルマガ等を担当し、料理と編集の両方に携わる。季節の食材を使った色鮮やかなレシピを得意とする。現在、ファッション通販サイト「haco!」にて料理とファッションの連載中。