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「わたしの胃袋ごはん おうちで楽しめる庶民的なうなぎの楽しみ方」関沢愛美

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2018/08/21

「わたしの胃袋ごはん おうちで楽しめる庶民的なうなぎの楽しみ方」関沢愛美

暑い夏に食べたいものは? と聞かれて考える。
ズズッとすすりたくなる冷やし中華? はたまた、暑い時こそ食べたいカレーライス?
あるいは、かき氷といったひんやりスイーツ?

うーん。どれもいいのだけれど、私は備長炭で香ばしく焼かれたふわふわの身に何年も継ぎ足された甘辛タレをたっぷりとつけたうなぎが食べたい。でも、お店のうなぎは高い。そう少しためらって、帰宅途中のスーパーに向かう。「お勤め品」とシールを貼られたうなぎを手に取って、通常より少しお安めになったうなぎをあきらめきれず購入した。

美味しくするコツはきっとある!

お皿にうなぎをのせて少しのお酒をかけたら、ふんわりとラップをかぶせてレンジでチン。その後はグリルで皮目がパリっとするまで香ばしく焼き上げる。高級店なら白米とうなぎの最強コンビといくところをお勤め品だとなかなかそうはいかない。だから私は「食べ合わせが悪い」と言われている梅干しと、だし巻き卵を乗せる。梅干しの程よい酸味と卵とうなぎで「うなぎ巻」になる作戦だ。さらに、その上から氷でキンキンに冷やしておいた白だしベースの緑茶をかけて暑い夏にぴったりの冷やし茶漬けに。贅沢だけど、おうちで楽しめる庶民的なうなぎの楽しみ方だ。安いうなぎだからこそ味わえる、よこしまな料理。

暑い日にぴったりと思いつつ夜風は少し冷たく、そろそろ夏の終わりを感じる。

ちょうど2年前の今頃、父とうなぎ屋さんに行ったのを思い出す。あのときは王道のうまいうな重と本物のうなぎ巻きを食べさせてもらった。夏が終わる前にまた連れていってもらわないとな、娘の胃袋特権で。

 

スタイリング:木村遥

関沢愛美

暮らし上手のたまごさん関沢愛美

レシピ動画の制作会社と料理家のアシスタントをしながら、料理の勉強に励む日々。明るく前向きな性格で、暮らし上手のたまごさんメンバーの元気印。