「わたしの胃袋ごはん　冷えた身体を温めるラムカレー」暮らし上手のたまごさん 関沢愛美

連日の猛暑でカラダがお疲れモード。

そんな時は、栄養補給に美味しいカレーが食べたい。 市販のルーと冷蔵庫にある野菜で、ちゃちゃっと作れてしまう定番夏メシである。 お母さんが作ってくれる野菜ゴロゴロカレーも、本格スパイスの刺激的なインドカレー、濃厚な味わい深い欧風カレー、どれも大好きだけど、 今日はラムカレーを作ってみよう。ラムは、身体を温めてくれる効果があって、冷房で疲れている身体にはもってこい。ファーマーズマーケットで仕入れたグローブやカルダモン、シナモンなどのホールスパイスに、今の時期ならではのフレッシュなカレーリーフを使って香り高く仕上げる。 クセのあるラム肉は、たっぷりのトマトとヨーグルトを使って食べやすくするのがコツ。
コトコトじっくりコトコトじっくり。
そうしたらカレーの香りに魅力されて、彼がキッチンに近づいてきて鍋をのぞく。
そういえば、最近お互い忙しくて、あまり一緒にご飯食べてなかったな……。
そんなことを思いながら、ふたりでカレー鍋を見つめて、出来上がりを待ち望む。
わたしが、鍋と横顔を交互に見つめていたのはたぶん気づかれていない。
お皿にご飯を盛り付け、ラムカレーをかけたら、仕上げの爽やかなミントを散らす。 大ぶりのラム肉をふたりで頬張って、今日の出来事を話してケラケラ笑い合うひととき。
ふたりの距離はまたゆっくり縮まった気がして嬉しくなった。
いつだって、カレーも彼も私を満たしてくれる存在。なんちゃって。

スタイリング：木村遥