2018/07/27
今日は20代の頃によく作っていた懐かしい料理を作ってみた。
「スペアリブとレンズ豆の煮込み」。
カフェで働いていた時に、一緒に働いていた友人から教えてもらったのがこの料理を作るきっかけとなった。
スペアリブは塩、こしょうをして、薄く油を引いたフライパンで焼き色がつくまでしっかり焼く。焼けたら赤ワインをたっぷりと入れ、そのままアルコールが飛ぶまで煮詰める。
これを鍋に移し、大きめに切った玉ねぎとベーコンも投入。ひたひたまで水を入れる。そして、赤唐辛子、ローリエ、八角、ジェニパーベリー(お酒のジンにも使われるスパイス。シュークルートなんかによく使われる)も一緒に入れて、30分ほど煮込む。その後にレンズ豆を入れ、軟らかくなるまで20分ほど、さらに煮込む。焼いて煮込めばいい簡単な料理。
煮込んでいる間に懐かしい香りが漂う。肉と少々のスパイス、そして淡い赤ワインが合わさった香り。懐かしい思い出と一緒になって、それだけで一杯飲めそうだ。
一緒にカフェで働いていた友人、以前はフランス料理店で働いていたから、この料理もフランス由来の煮込み料理だと思う。「けど八角を使うのが以外だな」と、当時の私は思ったのを今でも覚えている。
軟らかく煮たスペアリブとレンズ豆。ジェニパーベリーに合わせて、今日はジンのソーダ割りを合わせてみた。
「きっとこの料理はこの先もずっと作り続ける料理なんだろうなぁ」と、思い出に浸りながらの晩酌となった。
料理家村山由紀子
素材の持つ美味しさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。四季を楽しむ料理、生活を心がけながら、日々過ごしている。著書に『パンのおかず50』(実業之日本社)、『天板一枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)など。近著に『ベジヌードル』(主婦と生活社)がある。
http://murayamayukiko.com