FOOD & RECIPE

「カラダごはん」vol.23 コウ静子

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2018/06/07

「カラダごはん」vol.23 コウ静子

季節ごとの旬の恵みを閉じこめ、少し長く楽しみたい。毎年繰り返し作る季節の保存食。
毎年繰り返し作っていても、毎年新しい気付きを与えてくれます。
らっきょうは泥を綺麗に洗い、根を切り外側を剥きます。酢と水、きび砂糖、、塩、鷹の爪、月桂樹を煮立て、熱いままらっきょうに回しかけてそのまま冷まします。これはにんにくや野草などを香味じょうゆや甘酢で漬け込む時、韓国でよく行う料理方です。
熱い時に漬け込むことで、味のなじみが良く、また長く漬け込んで保存しても食べきるまでパリパリとした心地良い食感が残ります。
らっきょうは体を温め、胃腸の働きを高めてくれる食材です。梅雨に入り、雨の多いこれからの季節、気温が下がり、湿度が高くなる不安定な天候が続きます。
漬けたては瑞々しい美味しさ、そして日を追うごとに豊かに変化していく味わいを楽しみながら、雨の季節を豊かに過ごします。

コウ静子

料理研究家コウ静子

料理研究家。料理研究家である母、李映林氏のアシスタントを務めたのち独立。韓国薬膳要素を取り入れた、身体に優しい料理に定評がある。雑誌や書籍、テレビ番組などで活躍中。著書に『症状別 不調の時に食べたいごはん』(家の光社)などがある。