「わたしの晩酌」vol.19 村山由紀子

フライってたまに無性に食べたくなる。揚がったパン粉のサクッとした食感と香り、そして食べた時に口に広がる食材のジューシーさ。
今日はそんな『フライ食べたい日』だったみたいなので、フライを作っておつまみにしようと決めた。
冷蔵庫にあってフライに使えそうなものを組み合わせた。鶏むね肉、バジル、そしてレシピの試作をして残っていたラクレットチーズ。この３つを使って、チーズチキンカツに決定！
鶏むね肉は観音開きにし、少し綿棒で叩いて広げた。塩、こしょうを少々、バジル、棒状に切ったラクレットチーズをサンド。卵、牛乳、小麦粉を混ぜ合わせたもの、通称「バッター液」をつけてからパン粉付け。低音のフライパンで中までじっくり揚げた。少し休ませてから切ったけど、中はまだトロトロ状のチーズ。早く食べたいので、気ばかり焦ってしまう。
春キャベツの千切りをたっぷり盛り付け、切ったチキンカツと、茹で卵＆マヨネーズ＆赤玉ねぎで作ったタルタルソースをたっぷりかけて。ビールを急いで開けて乾杯した。
ラクレットチーズの濃厚な旨味とバジルの爽やかな香りがとてもよくあっていた。タルタルソースはいらなかったかも、、、と思いつつ、２本目のビールが開いていた。