2018/03/27
先日、幼馴染とご飯に行った時に、当時の懐かしい話で盛り上がった。
あのお菓子が好きだったとか、給食のアレが嫌いだったとか、
いくつになっても好きな味と嫌いな味はよく覚えているもので
自分の記憶力をほめてあげたいと思った。
特に懐かしい思い出の味は、
子供の頃母がよく作ってくれた「二色のそぼろご飯」だ。
炒り卵と鶏挽肉のそぼろのシンプルかつ王道の丼ぶり。
醤油、砂糖、みりんの定番調味料で味付けされたそぼろは、
子供の私にとってとても魅力的だった。
ホカホカの白いご飯に甘辛い味が絶妙で、箸が止まらない。
いや、いまだにスプーンで食べるのが定番。
「今日はそぼろご飯よ~」母の声が懐かしい。
大人になった今、食べたくなって作るけれど、同じように作っても、
あの優しくて愛情が詰まったそぼろにはたどり着けない。
私の胃袋はまだまだ母に掴まれたままなのかもしれない。
スタイリング:木村遥
暮らし上手のたまごさん福田みなみ
料理家さんのアシスタント、飲食店で働きながら日々勉強中。美味しいごはんを食べることが一番の楽しみ。