どれだけ知ってる? ヨガと子宮の関係
2019/02/05
仕事のストレスや生活習慣の乱れなどで、骨盤まわりは硬くなりがち。さらに、姿勢が悪いと内臓が下垂し、子宮の動きも悪くなってしまうといいます。すると、生理時の痛みがひどく、憂鬱な月経周期を迎えてしまうのです。そこで、今回はセルフケアコーディネーターの石田ミユキさんに話題のセルフケアメソッド「ムーンヨガ」を教えていただきました。
話題のムーンヨガって?
「ムーンヨガ」は女性ホルモンのバランス、子宮や卵巣のために考えられたヨガです。タイ伝統のヨガをベースに、多様な視点を織り交ぜた独自のメソッドで、月経期に始まり、卵胞期、排卵期、黄体期という女性の月経周期に合わせて動きを行います。「ムーンヨガ」のポーズは、骨盤まわりの骨格を効率的に整え、血液の循環をよくしてくれるので、子宮の働きの向上につながるのです。さらには気持ちを静めたり、活力を与えてくれたり、ホルモンバランスに左右されやすい女性の心のコントロールまで助けてくれます。
まずは呼吸を整えよう
ヨガを行う前に実践したいのが、呼吸で子宮まわりを温める「こきゅトレ」。意識を内側へと向け、目に見えない呼吸の動き、生命の動きを感じてみるところから始めてみましょう。左右の坐骨を床につけ、骨盤を立てて座ります。おへその下に手を当て、お腹の動きを感じましょう。
あばら骨に手を当て、動きを感じたら、腕をクロスし肩に手を当て、動きを感じます。
胸と背中に手を当て、動きを感じたら体勢を戻し、骨盤底部と膣の動きを感じます。
月経周期に合わせて行うムーンヨガ
月経周期は主に4つの段階があります。自分が今どの周期なのか意識しながら行うとより一層効果のあるヨガになるでしょう。
≪卵胞期≫
女性ホルモンを活性化させる
腰を支点に身体を回転させることで、骨盤の歪みを調整。卵巣の機能を活性化し、生理痛を和らげる効果も期待できるポーズです。手を腰に当て後ろに振り返ります。足先はどちらも前を向いていると◎。足を前後に開き、手を回転させながら、足の重心を前に移動させましょう。
≪黄体期≫
便秘やイライラに効果的な弓のポーズ
息を吸いながらポーズをとり、3 秒ほど息を止め、勢いよく解放することで血流がよくなります。活力を与えてくれるポーズです。胸の前で親指を立て、息を吸いながら腕を頭上まで引き上げます。両腕を肩の高さで伸ばしながら息を吸い、親指を見て息を吐きながら腕を解放します。
≪月経期≫
骨盤の血行促進で内側から美しく骨盤が緩み血の巡りがよくなるので、足のむくみがとれ、お腹も温かくなるはずです。終了後、坐骨が左右均等に床につくといいですね。まずは、片足を内側に曲げて座わったら、背筋を伸ばして上半身を回します。次に片足を外側に曲げて座ったら、体重をかけ手の平を下から上に返します。
≪排卵期≫
プロペラの動きで子宝ポーズ
子宮や卵巣の場所を、もとに戻してくれる動き。お尻を上げるのがポイントなので、背中にクッションを挟んでも◎。逆さの姿勢になり重力から解放されることで、骨盤底部を調整します。足を自由に、ダイナミックに動かし、気持ちのよい場所を探してください。
Profile
OM NAMO 代表 石田ミユキさん
セルフケアコーディネーター。自身の重度の月経不順や月経痛を改善した経験から女性のセルフケアメゾット「ムーンヨガ」を考案。2003年の開業以来、20~80代女性のセルフマネジメントを手伝う。現在、国立大学大学院で伝統医学の研究も行う。著書に『月経周期を味方につけて毎日を快適に過ごすムーンヨガ』(BAB ジャパン)などがある。
Salon data
タイ流セルフケア OM NAMO( オナモ)
ヨガとタイ古式マッサージを組み合わせることで、「健康ときれい」のためのセルフケア力が身につけられるサロン
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-21-12第一小川ビル604
TEL:050-1411-6356
URL:http://www.om-namo.jp
女性の心と身体は、女性ホルモンの影響により生理周期で大きく変化すると言われています。卵胞期は、もっとも好調な時期。卵胞ホルモンの分泌がピークになるため肌は潤いを増し、気持ちも安定します。生理前1~2週間の黄体期は、ホルモンバランスが激変することから、不安定な時期です。イライラしやすく肌荒れも気になります。月経期は、体調が悪くなりやすい時期です。体調にあわせて気分もダウンしやすくなります。排卵期は、比較的落ち着いた気持ちで過ごせる時期と言えるそうです。こうした気持ちや身体の変化にしっかりと向き合って、月経周期をうまく乗り越えていきたいですね。