自宅でできる子宮ケアの方法を解説します
2019/01/28
目の疲れや仕事の忙しさが子宮に悪影響を及ぼすなど、子宮は身体のさまざまな器官と密に関係しています。日々のことなので、自分でケアすることができれば身体の不調も軽度のうちにほぐすことができます。しかし、難しそうと懸念してしまいがちな部分でもあり、正しい方法もよくわからないなんて人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな方のために子宮に直接アプローチする骨盤まわりのマッサージなどを松が丘鍼灸指圧治療室代表の宮川明子さんに伺いました。
全身をほぐして、子宮のツボをマッサージ
宮川さんは「セルフケアでは、まず全身を温め緩ませることが大事」と話してくれました。仰向けになり、温めたタオルを仙骨、恥骨、後頭部に当てると、子宮も温まり、よりセルフケアの効果を得やすくなります。その後に、今回宮川さんに教えてもらった、誰でも簡単に取り組めるセルフケアを試してみてください。子宮に直接アプローチする骨盤まわりのマッサージや、実は子宮と関係の深い足の裏を中心としたマッサージ。また、治療室でも取り入れている月経周期に合わせて行う、排卵期前に適したストレッチも身体をラクにしてくれることでしょう。自分の手で子宮をケアして、自分の身体とじっくり向き合ってみてください。
SELF MASSAGE1 子宮に直接アプローチ
子宮にダイレクトにアプローチできるケアをご紹介します。骨盤まわりの血流がよくなり、骨盤の開閉もサポートしてくれます。足が軽くなったり、よく眠れるようになったり、嬉しい変化も。
骨盤の横に軽く手を添え、背筋を伸ばし足を肩幅に開いて立つ
骨盤のサイドに親指を添えて、掘るように深く押す。
指をどんどん中に入れて、硬くなっている場所を探しほぐす。
半身を左右に揺らすことで、こり固まった筋肉をほぐす。
そのまま後ろに歩けば、筋肉が指によく当たり、よりほぐれる。
SELF MASSAGE2 足は子宮とつながっている
実は足と女性の生殖器は深く関係しており、足首の外側が卵巣、前が卵管、内側が子宮、かかとが生殖器など、つながりがあります。足の裏をほぐすことは子宮のケアになります。
足首の内側、子宮の反射区を押す
指で内くるぶしの下を押さえ、そのままかかとの方向へと滑らせ、子宮の反射区を刺激する
親指を回して、ホルモンバランスを整える
頭蓋骨と密接につながる足の親指を大きく回しほぐすことで、ホルモンのバランスを整えられる
泌尿器系のツボがある、経絡・腎経をほぐす
足裏のカーブに沿って上から下に、腎経という経絡を押す。腎臓まわりの血流を促すことは子宮にもよい
女性の生殖器と深く関わる部位、かかと
お産を促す際に押すこともあるというかかとへの刺激は、生殖器へのアプローチになる
足首の外側、卵巣の反射区を押す
くるぶしに沿うような形で、かかとからつま先の方向へと指を滑らせ、卵巣の反射区を刺激する
三陰交を刺激して、生殖器に好影響を
内くるぶしの上から、指4本分上った点が三陰交のツボ。押すのはもちろん、お灸を据えてもよい
SELF MASSAGE3 排卵期前には骨盤を閉じるストレッチを
排卵期には骨盤が閉じているのが正しい形。このストレッチは、排卵期に向けた骨盤の閉まりやお尻のリフトアップをサポートしてくれます。
正座をして両足の間にお尻を落とし、そのまま仰向けになる。深く深呼吸をする
膝をぐっと寄せて深呼吸。痛みを感じ膝が閉じられない場合は、骨盤が固まっている証拠
松が丘鍼灸指圧治療室 代表
宮川明子さん
アロマセラピスト、鍼灸師、整体師。松が丘鍼灸指圧治療室、自然療法スクール マザーズオフィス「アロマテラピーの学校」代表。隣接する松が丘助産院では顧問を務める。施術や教育を通じ、女性の心身のケアに取り組み、海外でもワークショップを行う。著書多数。
Salon data
松が丘鍼灸指圧治療室
鍼灸、整体、アロマテラピーなどさまざまな方法で、「気持ちよさ」を感じてもらうことを大切に、一人ひとりに合わせた施術を行う
住所:東京都中野区松が丘1-10-13
TEL:03-3228-4943
URL:http://matsugaoka.ciao.jp
定期的にやってくる月経。辛いものになってしまうと毎月苦痛で、それが原因のストレスになってしまうことだってあります。自分に合ったケア、正しいケアを知っておくだけでも、月経期間中を少し余裕を持って過ごすことができるかもしれません。日々の疲れを定期的にしっかり癒してあげることが、子宮にとっても身体にとっても大切なのです。休日アロマを炊いて、リラックスする時間を作ってみてはいかがでしょうか?