女性が悩む子宮まわりの身体の不調に注目!
2018/10/16
女性しか持たない器官の子宮。身体の不調やお腹の痛みなど悩みが尽きない部分ではないでしょうか。自分の身体のことは十分知っているつもりでも、実は知らないことが多く、また誤った理解をしているかもしれません。年齢の変化にともなって変わっていく私達の身体。知っておくことで、より健康的に前向きに日々の暮らしを過ごすことができるかもしれません。まずは、自分の子宮について知っていきましょう。
女性特有の痛みやつらさを知る
お腹の痛みや理由のわからないイライラなど、生活の中で起こる私たちの悩みは絶えません。中でも生理周期による心の不安定など、そのつらさの原因は女性にしかない「子宮」と、その周りの器官が原因のものも多いように思います。現代の女性たちは生理回数が約450回で、なんと戦前の約5〜6倍。初潮から閉経までが長くなり、出産回数も減っている私達の子宮や卵巣は、休むことなく負荷がかかっています。それに加えて、現代人はストレスフル。便利な世の中ですが、昼夜問わずパソコンやスマホを見ていたり、食事を手軽に済ませてしまったり。機能としては、身体の器官は昔からほとんど変わっていないのにもかかわらず、負荷ばかりが増えてしまっているのも、女性特有の痛みやつらさに悩む女性が多い理由のひとつでしょう。
そんな子宮まわりの変化に注目するということは、それらの動きを司る「女性ホルモン」について考えることでもあります。なぜなら、女性ホルモンは外的要因によって脳が卵巣に指示を出して生成され、それらが子宮に影響を及ぼすからです。特に女性ホルモンの量がピークを迎える35歳から閉経の平均年齢の50歳までは、女性の身体が大きく変化する期間。私達の調子を左右する女性ホルモンは、不調をもたらす嫌なイメージもあるかもしれませんが、実は私たちの身体を守ってくれるものでもあります。例えば、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、女性らしい美しさを保ってくれる役割があり、男性がかかりやすいといわれる、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、心臓病、脳卒中など病気のリスクを大きく減らしてくれています。つまり、女性のパワーや美しさを生み出す、とても大切な存在なのです。
けれど、女性ホルモンは生活の中のストレスにとても敏感。当たり前と思っている痛みや不調も、日々のストレスによって、子宮まわりに影響が出ている証拠かもしれません。「大きな不調がないから大丈夫」と言って頑張りすぎるのは要注意。身体の変化を感じることができるのは自分自身だけなのです。
女性として自身の身体に向き合い、丁寧に生きるということはどういうことでしょうか。年齢とともに変化する身体を受け入れるのは案外難しいですが、心身ともに健康で、豊かに暮らすヒントは、シンプルなことの積み重ねなのです。深く呼吸をし、季節のものをたっぷりと食べる。そして何より、自分の身体に素直になることが大切。そうすれば、年齢を経ても自然な美しさのままいられるはずです。
女性の一生は、ゆるやかに弧を描く女性ホルモン量の変動に左右されています。また、生理周期の一カ月という短い期間でも体調の変化があるでしょう。暑かった夏も終わり、涼しい風を感じるようになってきた季節の変わり目。身体の不調が出やすいこの時期は、もう一度身体の変化を見つめてみるいい機会になるかもしれません。
1/3の人は要注意! チェックリストで振り返る生活習慣
子宮まわりの不調は、女性ホルモンに深く関係しています。そんな女性ホルモンは、日々多くのストレスにさらされています。生活の中で起こる小さな不調や異変は、実はストレスそのものが原因かも。ストレスは、人間関係や環境の変化など、大小さまざま。ストレスの原因を理解することは、そこから起こりうる不調を予防することにもつながります。
また、ストレスに加えて身体の異変を感じ取りやすいのが、毎月の生理。お腹が痛くなったり、心が不安定になったり、当たり前のように耐えてしまいがちですが、生活に支障が出るほどの痛みや出血があるのなら、それを放置するのはNG。自分の生理がどんなヘルプサインを出しているか、しっかりと理解する必要があります。病気の予兆も同様。子宮頸がんの罹患率はこの数十年で10倍以上になっています。身体が出すサインを見逃さずにケアできるようにしましょう。
ストレスによって女性ホルモンが乱れていませんか?
□腹八分目ができずに食べすぎてしまう
□食事の時間はバラバラで、外食が多い
□食事制限によるダイエットをしている
□タバコを吸う
□毎日お酒を飲む
□夜中までスマホやテレビなどを見ている
□入浴はシャワーのみ
□足首などの露出が多い服を着る
□頭痛や肩こり、腰痛に長年悩まされている
□デスクワークが多く、運動する時間がない
□食欲がない
□パートナーがいるのにセックスレス
□環境の変化( 転職、肉親の介護など)があった
□残業が多い
□食事に季節のものを取り入れていない
□冷たい飲み物をよく飲む
□夏は、職場や家で常にクーラーがついている
□寝つきが悪い
□常に緊張している
□一日中パソコンに向かっている
□甘いものを習慣的に食べている
□睡眠時間が6時間以下
□帰宅後、慌ただしく寝てしまう
□朝起きても疲れがとれない
生理がいつもと違うと感じることはありませんか?
□生理周期が25 ~ 38日ずれる
□生理期間が2日以下または8日以上
□経血と一緒に大きな血の塊が出ることがある
□発熱、頭痛、吐き気など、薬を飲まないと過ごせないほどの生理痛がある
□多い時はナプキンが2時間もたない
□不正出血が続く
□基礎体温が低温期と高温期の二層に分かれていない
□基礎体温の高温期が9日以下
これってもしかして、病気のサイン?
□婦人科検診に行っていない
□性交時に出血することがある
□おりもののニオイが変わった
□体重の増減が比較的激しい
□疲れやすくなった
□皮膚が乾燥する
□月経不順が見られるようになった
□気力がなくなった
□室温、気温が適温なのに寒気がする
□年々生理痛がひどくなっている
各項目で、1/3以上当てはまる人は要注意。子宮のSOSを見逃さないようにしてくださいね。自分の身体の不調は気づいているようで見逃しがち。気づいた時には……なんてことがないように、日々自分の身体について考えることが不調に気づく一歩になります。このチェックをきっかけに不調の改善をしていきましょう。
【profile】
藤原亜季さん
鍼灸マッサージ師・アロマセラピスト。「女性のための健康医療研究グループ 天使のたまご」代表。2006年、銀座に妊婦専門サロンを開設。マタニティケアの第一人者として、多くの女性の身体をサポートし続ける。「All About」ボディケアガイド。
Salon Data
天使のたまご 銀座本院
住所:東京都中央区銀座1-4-4
銀座105ビル5F
TEL:03-3563-1045
http://www.tenshinotamago.com/
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■日時:2018年10月27日(土)
午前の部 10:00~12:00
午後の部 13:00~15:00
■会場:グリル&ダイニング用賀倶楽部 2階個室
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