FOOD & RECIPE

「わたしの胃袋ごはん」vol.20 暮らし上手のたまごさん 福田みなみ

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2018/06/05

「わたしの胃袋ごはん」vol.20 暮らし上手のたまごさん 福田みなみ

私がガパオライスと初めて出会ったのは、高校1年の頃。
少しおしゃれなタイ料理屋さんでした。
醤油、塩、みりん、酒の「ザ・日本!」の味つけで育ってきた私には、
エスニック独特の風味が強烈に感じて、
「んー。美味しくない!」なんて生意気にも思っていました。
ナンプラー?バジル?聞き慣れないカタカナの食材や調味料は
私には永遠に必要ないな、なーんて。

少し時が経って、次に私が出会ったのは「和風のガパオライス」でした。
バジルの代わりに大葉が入っていたり、春菊が入っていたり、
味つけも醤油や塩だけのシンプルなそぼろ。
まさに慣れ親しんだ、私が大好きな味です。
香りもよいのになんか落ち着く味が忘れられなくて、
家に帰って何度か作ってみたら自分好みのガパオライスができました。
最近は暑くなってきて、夏野菜がたくさん出回っています。
だから今日は野菜がメインのガパオにします。
トマト、パプリカ、ミョウガ、ナス、セロリを角切りにして、炒めたら、
味つけは最近お気に入りの塩麹でコクをプラス。
味がマイルドに仕上がって、塩分も低いので好きなんです。
食べる直前に、ベランダから摘んできたバジルをたっぷり入れて頂きます。
「んー。いい香り!」
そんな平和な私のランチタイムは、
おしゃれなタイ料理屋さんよりも繁盛しそうな予感です。

スタイリング:木村遥

福田みなみ

暮らし上手のたまごさん福田みなみ

料理家さんのアシスタント、飲食店で働きながら日々勉強中。美味しいごはんを食べることが一番の楽しみ。