2018/05/10
「ほうれん草の卵巻き」
新緑を揺らす風がさわやかな季節になりました。
そんな心地良い風に誘われて、お弁当を持って緑の中で過ごしたくなります。
ほうれん草の卵巻きは、お弁当のおかずには欠かせないひと品。
鮮やかな緑と黄の色が彩りを添えてくれます。
ほうれん草は塩ゆでにして水気を絞り、薄焼き卵で巻きます。中央には削り節とごま、しょうゆを合わせたおかかじょうゆを巻き込みます。ほうれん草はナムルやおひたしにすると、時間がたつと水気が出やすいのですが、この卵巻きなら、ほうれん草に塩味を加えていないので、全く水気が出ず、お弁当でも楽しむことが出来ます。
ほうれん草は血を補い、貧血を和らげてくれる作用があり、血が不足すると起こりがちな肌の乾燥を改善してくれます。
食材の性格を知ると、お料理がまた少し楽しくなりますよ。
料理研究家コウ静子
料理研究家。料理研究家である母、李映林氏のアシスタントを務めたのち独立。韓国薬膳要素を取り入れた、身体に優しい料理に定評がある。雑誌や書籍、テレビ番組などで活躍中。著書に『症状別 不調の時に食べたいごはん』(家の光社)などがある。