これは手放せない!料理家・星谷菜々さんの愛用品
2018/03/14
前編では、料理家・星谷菜々さんに私生活での器との付き合い方について伺いました。
(前編:”私のもの”に育っていく楽しさ|料理家・星谷菜々さん)
今回の記事では、星谷さんの愛用品について紹介します。
大江戸骨董市から遠くはロシアまで。訪れてきた国はバラバラだけど、「器も毎日使うことで育っていく」と星谷さん
≪星谷さん教えて!≫
Q:器を選ぶ基準は?
A:手にとったとき、具体的にのせたい料理のイメージがふくらむかどうか。
Q:器を買うときに心がけていることは?
A:心のなかで器に「うちに来る?」と問いかけてみる。そうするとYESかNOか、はっきりする。
Q:器を買うときのルールは?
A:できるだけ2枚セットで買う。2枚だとバランスがとりやすく、公私で使いやすいから。
『かっぱ橋道具街』で購入
かっぱ橋を歩いているときに目にとまったオーバルの小皿。
「ただでさえ安いお皿だったのに、セールでさらに安く。浅いリムの雰囲気が気に入りました」
うすはりのワイングラス
底の突起のおかげで香りがよくまわるといううすはりグラス。
「これで飲むようになってから、お酒のおいしさがより感じられるように」
アンティークのカトラリー
ブリュッセルの蚤の市で購入したもの。
「毎日使っていると、フォークもスプーンも少しずつ家の雰囲気に馴染んできて、自分だけのアンティークになっていく気がするんです」
ベルギーのアンティーク皿
「ブリュッセルの駅前に毎日出る蚤の市があるんですが、すごく安くて掘り出し物がたくさん。毎日通っていました」。なんとこのお皿は1ユーロ!
バカラのグラス
アンティークを扱う『donum』の個展で購入したもの。ふちをはじいたときの音と葡萄(?)のカットにひと目惚れ。希少なもので、1客しかなかったのが残念
オランダのアンティーク
近所の『大江戸骨董市』で見つけたオランダのアンティークプレート。
「前を通りかかったとき、このお皿が入っている箱からは、お宝が入っているような“気”を感じたんです(笑)」
古い木のボード
『アンティークス タミゼ』で見つけたという木のカッティングボードは、薄くて小さいのに、存在感たっぷり。ここにパンを置くだけで何倍もおいしそうに!
メープルの木のボウル
吉祥寺の『ラウンダバウト』で購入。
「温かみがあって絵になる器です。今は玉ねぎやジャガイモをストックしておく大皿として、背の低い食器棚の上に置いて使っています」
お気に入りの器×いつもごはん
山野邊孝さんのどんぶりに「豆腐とトマトのあんかけ丼」
麺類でもご飯ものでも、という、お気に入りの作家、山野邊孝さんのどんぶりは、まろやかな乳
白色が料理を引き立てる。鮮やかなトマトの赤がよく映え、使い勝手が広い1枚。
【作り方 】
① 木綿豆腐200g はキッチンペーパーに包み、水けを押さえる。ニンニク1/2 片はみじん切りに、トマト(完熟)1個はひと口大に切る。
②フライパンにごま油適量と1 のニンニクを入れて弱火で熱し、きつね色になったらトマトを加えて強火で炒める。
③トマトがしんなりしたら1の豆腐、昆布茶小さじ1、水大さじ2を加え、豆腐をヘラでくずしながら温める。
④水溶き片栗粉(片栗粉小さじ1/2 +水大さじ1)を少しずつ加えて混ぜ、とろみをつける。
塩適量で味を調える。
⑤器にご飯と4 を盛り、好みで粉山椒を振り、柚子こしょうを添える。
*トマトや豆腐の炒め具合により全体の水分量が変わるので、片栗粉は様子をみながら加えて、程よいとろみをつける。