2018/02/23
買い物が好き。といっても、衣類や雑貨ではなく、私は食材を買いに、ほぼ毎日スーパーや八百屋に行ってはワクワクしている。
行った先々で今日仕入れられた旬の野菜や、魚を見て料理のイメージをわかせる。
「この野菜とあの果物合わせてみたら面白いかな」「わー、もうこんなに大きなたけのこがあるんだ! 今夜はたけのこ尽くしにしようかな」
など、いろいろと空想してみる。
そして今日は魚売り場で空想した料理を酒のアテにしてみた。
『生タラと白子の海藻蒸し』
今年も出始めた、わかめとこんぶ(切り昆布として売っていた)を鍋に入れ、北海道産のタラとそのタラの白子を上にのせる。白ワインとオリーブオイルを振り入れ、塩をふり、タイムとディルで香り付け。蓋をして強火で5分ほど。ほんのり磯っぽい香りが漂ってきた。鍋のまま食卓に。
合わせたお酒は、国産デラウェア100%で作られた無濾過のワイン。飲みきりサイズの小さい瓶に惹かれて買ってみた。微発泡だ。泡が立っているというだけでワクワクするのは何でだろう。そして、やっぱり買い物はワクワクするものだと再認識する。
今週を振り返りながら、料理とワインを楽しみたいと思う。いただきます。
料理家村山由紀子
素材の持つ美味しさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。四季を楽しむ料理、生活を心がけながら、日々過ごしている。著書に『パンのおかず50』(実業之日本社)、『天板一枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)など。近著に『ベジヌードル』(主婦と生活社)がある。
http://murayamayukiko.com