FOOD & RECIPE

「わたしの胃袋ごはん」vol.6 暮らし上手のたまごさん 山崎ぼぶ

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2018/02/20

「わたしの胃袋ごはん」vol.6 暮らし上手のたまごさん 山崎ぼぶ

今日の晩ごはん何にしようかな。そう何も決めないまま、近所の魚屋さんに向かう。
身が厚く、脂がのった寒ブリがぞろっと並んでいて、
刺身でも唐揚げでも汁物でも間違いなく美味しい。
魚屋さんのおじさんが、「今なら3尾で2尾分だよ~!!」なんていうから、
今夜はブリがメインで決まりです。
好きな魚料理はたくさんあるけれど、
わたしが、1番最初に覚えた魚料理は「ブリの照り焼き」だった気がする。
シンプルなブリの照り焼きを今日はボリューム感のある仕上がりにアレンジ。
酒と塩で臭みを消している間に、ピーラーでスライスしたゴボウを油で揚げる。
魚の臭みが取れたら水でさっと洗って、薄力粉をまぶす。
油を敷いたフライパンに肉厚のブリを置いて両面焼き色がつくまでよく焼いたら、
酒を入れて蓋をし、蒸し焼きに。醤油、酒、砂糖を混ぜ合わせたタレをブリに回しかけ、煮詰めたら、身が崩れないように気をつけながら、皿に盛り付ける。
さっきの揚げたゴボウとスライスアーモンドを黒コショウと軽く混ぜ合わせて、上に飾る。
今日の添え物は、菜花のゴマ和え。
照り焼きに合うように甘めに仕上げるのが、ちょうどいい。
冬の旬から春の旬へバトンタッチのひと皿。胃袋は、春を迎えました。

スタイリング:木村遥

山崎ぼぶ

料理家山崎ぼぶ

料理家のアシスタントについたのち、出版社の編集部に所属。雑誌、WEB、メルマガ等を担当し、料理と編集の両方に携わる。季節の食材を使った色鮮やかなレシピを得意とする。現在、ファッション通販サイト「haco!」にて料理とファッションの連載中。