FOOD & RECIPE

「カラダごはん」vol.9 コウ静子

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2018/02/15

「カラダごはん」vol.9 コウ静子

「胃腸の働きを整えるほうれん草のサンドイッチ」

青菜がおいしい季節。
薬膳では食材は五味で分類されます。
五味は甘味、辛味、酸味、苦味、塩味。これ単に味わいとして感じる五味だけではなく、それぞれの味が持つ機能により分けられ五臓の働きと繋がっているという考えられています。
青菜は五味では甘味に分類されるものが多く、これは胃腸の働きを高める作用があります。
胃腸の働きが滞りがちな寒い冬の間、ほうれん草などの青菜に自然と手が伸びるのは体が甘味を欲しがるからでしょう。
青菜は鍋はもちろん、ナムルやスープ、炒めものなど、どんなお料理にも使いやすく、鮮やかな緑が春を思う野菜です。
オリーブオイルでマッシュルームとベーコンを炒め、さっと茹でて食べやすく切ったほうれん草を加えます。さっと炒め合わせたらマヨネーズ、すりごま、粒マスタードで和えます。そのままいただいたり、雑穀入りのパンに挟んでサンドイッチにも。
青菜はほうれん草や小松菜、春菊など、その日の気分で楽しみます。

コウ静子

料理研究家コウ静子

料理研究家。料理研究家である母、李映林氏のアシスタントを務めたのち独立。韓国薬膳要素を取り入れた、身体に優しい料理に定評がある。雑誌や書籍、テレビ番組などで活躍中。著書に『症状別 不調の時に食べたいごはん』(家の光社)などがある。