2018/02/16
まだまだ冬本番といった気温が続く日々。しかしながら、八百屋さんに行くと春が近づいてきているのをしっかりと感じられる。春野菜や山菜が少しずつ出始めてきているのだ。今日は春を先取り気分で夜のおつまみ作りをしてみた。
天ぷらは、こごみ、新ごぼう、ふきのとう、うどの4種。冷水に溶き卵を混ぜ合わせ、小麦粉と片栗粉少々を振るい入れる。太めの菜箸でさっくりと混ぜ合わせたら、180度に熱した菜種油で揚げる。油を切ったら、塩(今日は奄美大島で作られた海塩)のみでいただく。ふきのとうはしっかりと苦味があり、春の山菜を満喫した気分になりそうだ。こごみ、新ごぼうはくせもなく食べやすい。うどは揚げたのでクセは少なく、シャキシャキ食感が楽しめるだろう。
もうひとつは、うるい。母の生まれ故郷である山形の産物。くせもなくさっぱりと食べやすい春野菜。さっと茹でると、少し滑りのある食感が出て美味しい。これには新玉ねぎのドレッシングを合わせてみた。新玉ねぎ、米酢、太白ごま油、塩、砂糖、白ごまをミキサーで攪拌して作る簡単ドレッシング。
今夜は、山形のお酒「東光」を合わせてみた。数年前に私も山形にて生活していたことがあるので、何だか懐かしい気分になりつつ……いただきます。
料理家村山由紀子
素材の持つ美味しさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。四季を楽しむ料理、生活を心がけながら、日々過ごしている。著書に『パンのおかず50』(実業之日本社)、『天板一枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)など。近著に『ベジヌードル』(主婦と生活社)がある。
http://murayamayukiko.com