2019/02/14
毎年2月のイベントといえば、節分やバレンタインがあります。節分は本来、「季節を分ける」という意味を持つのをご存知ですか? 立春・立夏・立秋・立冬の4回の分かれ目の前日のことを指すのです。旧暦では立春が一年のはじめとして重視されていたので、今では一般的に節分というと2月3日を指すようになりました。せっかくの恵方巻きも一年に一回ではもったいないですよね。そこで、巻き寿司として日常に定着させてみてはいかがでしょうか? パーティーやおもてなしにも活躍してくれます。また今回は、ちょっと変化をつけた、“恵方巻き”ならぬ“恵方ロール”の楽しみ方をご紹介します。ぜひ、縁起のいい春のおやつとして楽しんでみましょう。
恵方巻きとは?
昔からその年の健康を祈る縁起物として食べられてきた恵方巻き。その年に最も良いとされる方角(恵方)を向き無言で一本食べきるのが特徴です。また、切らずに丸ごと食べるのは縁を切らないという理由から。巻くことで福を巻き込むという願いも込められています。
ホットケーキの生地で恵方ロールに挑戦!
今回は、フルーツたっぷり、恵方ロールの作り方をご紹介します。ホットケーキミックスで作れるので、とっても簡単! 巻き込む果物によって表情もがらりと変化するので、ひなまつりやお花見などこれからのおもてなしの場でも活躍すること間違いなしです。
いちごとブルーベリーの恵方ロール
[ 材料 ] 約6本分
・ホットケーキミックス…200g
・卵…1個
・牛乳…1 と1/4カップ
・生クリーム…1カップ
・砂糖…大さじ1と 1/2
・キルシュワッサー…小さじ1
・いちご…(小)12粒
・いちごジャム…適量
・キウイフルーツ…2個
・ブルーベリージャム…適量
・サラダ油…適量
・粉砂糖、チャービル…各適量
[ 作り方 ]
1. 生地を作る。ボウルに卵を割りほぐし、牛乳を加えて混ぜる。ホットケーキミックスをふるい入れたら、泡立て器でダマにならないようによく混ぜる。
2. 卵焼き用フライパンを熱し、油をキッチンペーパーで薄くしく。フライパンを濡れ布巾の上に一度おいて温度を下げてから、1の生地の1/6を流し入れて全体に薄く広げる。
3. 弱火で表面にプツプツと穴が開くまで火を入れ、いい焼き色がついたら裏返してさっと焼く。
4. バットに取り出し、ふんわりとラップをかけて蒸気でしっとりとさせながら冷ます。残りも同様に焼く。
5. クリームを作る。氷水につけたボウルに生クリームと砂糖を加え、ハンドミキサーで泡立てる。しっかりと硬めに泡立て、仕上げにキルシュワッサーを加える。半量にはブルーベリージャムを加えて薄い紫色に仕上げる。
6. 巻きすの上にラップをしき、冷めた4の生地を焼き目を下にしておく。巻き終わりを5㎝ほど残していちごジャム、生クリームの順に塗る。
7. 手前から1/3のところにヘタをとったいちごを4個並べ、軽く押さえながらラップと巻きすを使って巻く。そのままラップをして冷蔵庫で冷やし、生地と生クリームを落ち着かせる。残り2本も同様に作る。
8. ブルーベリージャムと、ブルーベリージャム入りの生クリームも同様に生地の上に広げ、小さく切ったキウイフルーツを適量散らして端から巻く。7と同様に冷蔵庫で冷やす。残り2本も同様に作る。
9. ロールの両端を切り落として皿に盛り付け、粉砂糖を振りかけ、チャービルを添える。
詳しく解説! ここがポイント
生地はゆるめに作って巻きやすく
巻きやすくするため、通常ホットケーキを焼く時よりも牛乳を多めに入れ、生地を少し緩めに作る
生地を流し入れたらフライパンを傾けて均等にならす
卵焼き器の端に生地を流し入れ、手前に傾けて生地を流すと均一に広がる
生地にジャムを塗ることで美味しさがUP!
生クリームだけでも美味しいが、生クリームを塗る前にジャムを生地に広げるように塗ることで、味のアクセントに!
断面の美しさを考えてフルーツを配置
両端のいちごは、おしりが外側に来るように並べると、両端を切り落とした時に断面が美しくなる
巻き終わりはラップで包んで休ませて
パンケーキ生地をそのまま巻き取って形を安定させるため、必ず巻きすの上にラップをしいてから巻く。ラップに包んだ状態で冷蔵庫に入れて落ち着かせれば、きれいな恵方ロールのでき上がり!
おもてなしにオススメ!変わり種巻き寿司
いつもの巻き寿司も、アレンジ次第で多彩に楽しめます。右は具の置き方に工夫をした市松模様の恵方巻き、真ん中はインゲンと紫キャベツがアクセントの彩り巻き、左は海苔ではなく卵で巻いた卵巻きです。他にも工夫次第でアレンジの幅は無限に広がるので、ぜひ、チャレンジしてみて下さいね。
毎年豪華なものから変わり種までさまざまな商品が販売されている恵方巻きは、見ているだけでとっても華やかな気持ちになります。しかし、縁起物の恵方巻きとしてではなく、巻き寿司としても一年中おもてなしメニューで楽しんでみるのもオススメです。さらに、手軽に作れる恵方ロールは、節分だけでなく、バレンタインやひな祭り、お花見など春の行事でたくさん活躍できそうな予感。フルーツなどをアレンジしながら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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料理家江端久美子
料理家・フードコーディネーター。『mado-foodstudio』主宰。山梨県を拠点にパン・料理教室を開催している。雑誌や書籍でも活躍する他、オリジナルの調理器具の企画も行う。